コンテナガレージ

仕事(フリーライター)、日常、小説、その他諸々

下町+洋食店×都会派ミステリー 小説 2 「重着り」

「どなたの?」 「私は下船したばかりですね」 「分かれて、船頭がつくのかしら」 「泳力に自信が?」 「まさか、濡れるなんてまっぴらよ」顔にかかる髪を払う、左右に振る。「錆びつくわよ」 「エレベータは不得意ですか?」 「堂々とあなたは私の露わな部…

6  2605

街が過ぎ、人の溢れる。掻きわけて一瞥なかに。背が伸びた、痩せましたか、顔なじみは声の掛けて、想像に乏しいと口には出さず、内(なか)に入ろう訪れたのに滞在は元のとれたとは。薄暗い雲とビルに遮られ、lunchを終えた室内は涼しく快適、厨房に小川が一人…

 5  2509

解き放つ、人々訪問者へは私がこっそりと。種のあるままに、意に背きもします、背に腹は方々をなら甘んじて発現を受け取りましょう、少なくも得られては、喜び噛みしめる。 各々が持ち寄る、顔の合いあれやこれと一つを定めては。散。 家路へいや々足のあり…

4   2482

「種をだったら、駅の最寄り種苗店が一枚かんで、いいや黒幕でしょうに」違うのですか、小川は答え、採点を尋ねた。細工は種に、亡くなる彼女の部屋で見つけた雑誌の付録のようにだ、充填、郵送し取り寄せて生産者が時を経て悲鳴。ヒキタミツキ氏を含むI市…

3  2423

「以上が、調べた私どもの捜査です」熊田さんはどちらに、スピーカーに澤村は尋ねて、車外で煙草を吸っています、聞いてはいます、種田に気を使ったのだろう。それにしても、館山は議事録が消され次の議題が私たちが目を通し聞かされた記録は、「店長」つい…

2  2374

以来途切れて音沙汰のなく、central city及びeast cityは一報を制御するかのようにひっそり、存在と賑やかな喧噪は浮かべられて、街は浮足に心あそこにあるよう向きを知れた今日だった、館山は聞き入る。 「一度検査を頼みに入国を、結果を受け取りに、」澤…

下弦を過ぎた、摘みとりは新月より三日をまでに  1  2322

「証拠に基づき導く個人の考えと念頭に置き耳を傾ける、皆さんのためを思って、目くじらを立てる手間を省き、言い終わる私に一言を告げて気の済む、世迷言と本人がなにせ宣言をした、取り扱うかは各自が決めます」店長は断りを、警察は二の次に澤村を通じ伝…

7  2272  

「ベルトを締めて」椅子に腰を掛けて、世界は回り下降しさらにもっと、浮上はゆっくりと、doorを入る地上階と比較を嫌った、明かり、熊田が一歩先を、種田はベルトを外す。 赤の色。絨毯が玉座に延びて、左右に装飾の施し柱、一回りは三mを易々とだろう。柱…

6  2224

呼ばれた、引き返すにも口実は言い負かさなくては、館山はため息を着席にかえて二人の対面へ腰を落ち着けた。dress、借り物のone pieceは汗染みを返却時に請求されるか、買う気にはなれずためらった末路、しまわれて服が泣くもの、彼女は飲み物を断った、「…

5   2168 下町+洋食店×都会派ミステリー 小説 2 「重着り」

「理由を聞く、話せ」機械につままれ、建物へ移送、カートが個室へ中まで運び、モニターが呼ぶ。もしかしたらと画面を熊田は覗き、存命を示唆して、訪問先は探偵に伝わる、声ばかりの実則明次が牙城を崩壊に導く、「口が二つあってもそれはむさぼる、食べる…

4  2127

「私の指示に従い行動を取れても、誓約書のとおり命の保証はできかねますので」doorを開く前、確認は入念に、怖気づく者をふるいにかける、機体の揺れ、動きの制限に気圧の低下、心拍の増加、あられもない先の暗い人生と断絶、種田はハンドサインを送る。隣…

3  2088

「潜伏、むく々、騒ぎ立てる合図を受けた、次第々勢い言葉、行為の増し、破壊」熊田は中州種苗店の軒先に座りアイスを一口、溶け出して一つ二つ液の垂れる。足元をすかさず猫がアスファルトの滴下を舐めとる。「招待をなくした者たちは破壊にいそしむ輩を除…

2  2037

「電話を掛けたのですが」微動だ、彼はカウンターの子機を掌で、「落ち着いてからと、裏口は開いていましたよ、開錠は右手一本ですから」 請求書を刑事らに送る、いくらかを色を付けて、問題はないかと。それとですね、hallは円卓を見やり彼は腰を据える。 …

満月は眺めます  1  2003

火曜日。あぶれるお客は格段に少なく、「食べられる時間帯に各自が調整をするのでは」的確な国見の指摘に、連続勤務はいくら技量の劣る私のためとはいえ、平日の休みはあるまじき行為、館山リルカは体調を損なう熱射病と店主は打ち明けていた。刑事が最寄り…

14  1919

「これは々、お電話を頂けるとは光栄ですね」 「小型機を一台早急に用意していただきたい、請求はあなたもよく知る刑事さんに」詳細は後程、口を閉じて、こちらが話している、店主は興奮を繋いだ相手と制す。「I市、盆地に向かう手前、道の駅に上空より散布…

13   1878

瑞々しく緑に、とりどりの野菜ととも、数人の店員が出迎えた。 館山さんとこの、顔はすぐに知れて、「ご無沙汰してます」相手が知るのだから、呼吸と態勢を整え館山は頭を下げた、刑事二人は責任者と防備についてを、戦争でもあるまいし口をつきそうなって、…

七の月 望月    1841

つい釣られて物をいうのなら、疑うのでは、私の隣に席を与えるのですが。そちらは訊かずとも悪戯に飛び跳ねておられる。、採決は会の終わりに、帰られませんけれど、あなたのためを思っての、罵倒されるとは。まあ、そちらにお聞きするとして、今日はお開き…

11  1818

車列を離れ車は反対車線を進む、対向車はなし、行く先を共に帰宅もままならぬ、急ぎ交差点を突っ切る、命がいくつあっても、乗るは私が意思、目の覚める快音と走行を妨げるな、クラクションの嵐を押し通り、右折レーンの数台と接触、慌て外へ膨らむ一台に余…

10   1785

「明日は我が身、降りかからんともね。しっかしまあ、ずさんな管理だこと」父親は呆れて首を畑へ。「いつから?」顔の移る。 湧いて主が家に帰る、玄関口を肩の触れて半身に、上がる。室内は一部屋に居間、寝床、キッチンとトイレにバスルームと思しき擦り硝…

下町+洋食店×都会派ミステリー「重着り」 9  1725

「私の役目でしてね、嫌ですよ、娘の仕事場には顔を出せるものですか。取り決めを交わした仲、一度現物の具合を確かめずには、生産者の鏡とお呼びになってもよいでしょう」活躍は八面六臂、口をふさぐにこのtype(かた)は仕事を与える、館山の父は見事国見蘭…

下町+洋食店×都会派ミステリー「重着り」 8  1683 

「信頼のおける機関が先決だろうに」実家の畑、そこで止まるように、白菜の葉を鎌が、指し母親は半身をこちらへ向ける。館山と刑事らは裏手は下段に降り立ち一歩目の踏み入れた位置、人としては接するらしい、彼女は交渉を二人に任せる。 場を譲り後ろに下が…

7  1608

「おはようございます」国見を覗いて二人が揃う、厨房の従業員は平日のlunchに業務が縮小されようと行動に変わりようも、店を出る時間は日の落ちる前ではある。 私の出番は接客ですよ、リルカさんの苦手な、小川安佐は締め出された厨房を外、カウンターで迎…

6  1541

「ふう、一人は堪える」食器を店長が片づける、lunch終了の十分前に予定数を満たし、行列はまだ続くも断りを入れた、昨日と同じくかと、店長が解答を代わりに、「三時より五時を予定、数量に限り」それと昼食を済ませた方はご遠慮願いたい、顔は、店長は振り…

 5  1484

「gate bridgeを閉め忘れて、うん誘導だな」呑気に、ハンドルを握る運転手はしかし、ミラーに写し顔の、考えを巡らす。east cityの変形を辛くも種田たちは逃れ、船を着けたcentral cityへ向かう。急ぐにも車両は等間隔に、自動運転が道路を走る車の台数に応…

4  1423

食事を控えればと、深夜にチョコを買うも約束が膨らんでは弾ける。暑さが寝苦しい夜を、今日に合わせて見計らったようなのだ、焼けた熱を持つ肌に手を当てる、触れ合う人が日曜で幸いしたのか、彼女は地下鉄を下り店に向かう。 店長に一報だ、fashion billの…

3 7/12   1361

次に次と作物は実りをもたらせくれよ、身の破滅は自身が欲に。所の変えて、印を紐に絶滅を君らは恐れるのね、あなたは仕方の教えなさい、その頭はただの飾りかしら。 頼もう々、菌の移りを知りませんが。白き粉は住まいと定めた、前に施し喜びを果敢に、そっ…

2  1334

「こちらです」タイヨウ食品に着くや出迎えた研究員は外、運搬はしかし先を潜らずには、地上に建物は埋まります、さあと、開口部より中へ外と通行に支障はなくだが。 案内された先は喫茶店である。澤村は表のテラスに小ぶりなカップを指を立て嗜む、笑い行き…

下弦に切り戻しなさい  1  1285 

「こちらへお越しいただきませんと、警察の頼みといえど回答はできかねます」研究員にしては毅棄(きき)と受答え、種田は熊田と協議を重ねた。I市は港湾を望むビジネスホテルのロビー、顔を二人は突き合わす。新聞配達員と時刻を同じに宅配便は動き出す、横…

14  1233

「お疲れ様です」日暮れ、入り口は夕日の赤に店を訪ねた。長いといつの間に日は短く気の早いトンボがふらちら器用に避けて雪虫との扱いはこの機能なのだと、至る。 「帰ったら」来て放なつ言葉、店長はこちらの体を案じ、明日の当番にその体力は戻るのかと、…

13   1168

パイプ椅子に腰を掛けて、耳の目の向く、目を閉じ山に空気に体を預ける。真横、細い棒が開いた倉庫の口、白くひびの入る床とつかず離れず吹き流れる風に任せゆらと、遮光filmの重しに。車で待つことも、煙草を吸われると良い、灰皿を持つなら警察は口を出せ…

12  1109

「運動不足が祟った、足をつけてなら得意なのに、」覗き込む二人の刑事を息を切らせて髪の間より、解れた前髪は休日か休憩時間に長さを整えろ、言われなくとも、館山は上体を起こす。 「藁を筒状に、何かを巻いていたか」 「堆肥でしょうか?」 「室ですよ」…

11   1053

野菜は置くか、種はどこ、満席を期に張り紙 「野菜あります。なきは種。 所在は各自お答えしかねる 店主」回答は四分の一を応える、役目を国見蘭に負わせた、補てんを考えておこう。時は等量急いて動きはこちらに軍配、エアコンという概念は厨房に立ち汗にま…

10  1007

「お時間よろしいですか?」二階の窓に向かい熊田が頼む、門前は館山リルカの実家、車は空港にてレンタカーを借りた。警察です、熊田は反応を待ち二言目を告げる。 だから、強い。母親は網戸越しに一匹の侵入も許しません、蚊ほどもね、あのひとなら言いかね…

6  313

道路地図は正しい。様変わりに発刊が追い付かず、あえて更新を諦めた。時の経つ一冊に苦情は訴えを喉に留める。種田たちは線路沿いを駅へ、車両基地に阻まれる、転回、引き返し線路の向こう、車両基地が流した。見えた地に阻まれる田たちにО署の刑事らがあや…

5  263

座面を伝わる振動の程よい刺激が目立ち、小川安佐の無鉄砲な敵陣突破は訪れたはずの無言を買い取れた。I市の南部、西は時を担う浮島と日本海、北北西、北北東に連山が居並び、真北に盆地を見る。残る地域は平野部と起伏は少ない、電車が中心部を通る、町の…

4  170 

「О市署の、種田と言います」彼女は警察手帳を見せた、右の指は引継書を掲げる。「我々はI市警察の要請を受け捜査に当たる」 「警察の人とは、横柄な物言いではいやはや失礼を」半被、紫に袖口は白く縁取られ、太い線が衿にも縦は足元と伸びる。詰まった首…

3 四月前期  124

断固、反対を貫いた。彼女の狙いはあれへ向けて隠し立てもそこ々に舌なめずり、すまし顔の裏は丸見えだ。立聞き、張り出て気配へ皆の向く。当事者であるから、「私が図々しかったのです」、身を引く素性は町を出、離れるだろうさ。トマトを知りたい。どこま…

三日月より望月に   2   90

「晴れましたね」 「うん」 「お邪魔でしたか?」 「五分五分」 「正直ですね」 「館山さんが仲立ち、早くに店を出た。実家、一言で表すと、そうかな」 「じゃが芋に飽き足らず、まったく恥ずかしい限りですよ」 「お米は助かるよ」 「、自己満足ですよ」 「…

「重着り」 プロローグと1章1~6までを掲載します。

40 持ちものに問ふ。あらずと良い、あれば好き、なきはなし。天罰にいい気味をひそか、声の殺した揶揄が起ころうはずが、ありし日他者より分かつ。天の恵み。ひたひた熱き雲と生ぬるく、時と涼風を運び、林のごうごお揺れる。植わり天与りの頂はいつ果てると…

8 六月 上弦   892

顔見知り、住まいを設けおいそれと他所へ移るには、製法を訊いたとてそっくりは自戒の念に指摘よりもでしょう。いつかいずれは十も二十も下、真似てごらんなさい。 決まりを守ったらいかがか、足をはこべ、 一心同体、一蓮托生、外を出歩く暇が、あなた方の…

7  848

二十分をかけ店先の海水浴場にお決まりの重なる浮き輪、館山は刑事たちの処遇を体感、捜査権が市外であるといらぬ心配に、タイヨウ食品は受付をこましゃくれた白銀の触ると血の出る恐れ、木型のオブジェは口の開いて、用向きを問う、地下三階、白衣が制服に…

6  805

「どう思われます」 「即答はしかねる、車内それも人の車で話せる内容かな」 刑事二人は熊田が運転するレンタカーは後部座席に収まる。上司の車は路上を消え、方角をともに厚意に甘えた。 交通課へ連絡を控える、静けさの正体が西へ向かう車の列を、最寄り駅…

 5  762

「central cityに一人でいけないのは、大人の遊び場だからって、取り残された俺の身にもなってくれよな」昼食時に自宅の備蓄品を食べに帰り人がひいた、店主がいうには一週間前から観来(みら)れる、個人の飲食店はしかし限られた今年の越冬を捨てて地下倉庫…

重着り 3  661

館山リルカが語る内容は以下のとおりである。 「お暑いでしょうに。気にせずとはい、ほれっ、あんたもったく先に入ってでにゃきゃ、ですものねえ」母親はまだ畑か、直売所に補充に行ったか、出迎えたものは父親である。もんぺに細かな桃色の作業着と日差しを…

重着り 2  619

「同意が得られたのでしょうか」 「ドアは空いていた、玄関先で立ち止まり以上は」列の進む。「記憶に留める、書付た議事録は手元に戻した。紙の代金は自己負担か、下駄箱に乗る貯金箱は善意に訴えるのか、しれないな」 二時間を覚悟に決めた種田と熊田の足…

定植は新月から望月を 1  五の月 下弦 雨空   561

整う鍬の入れて担いだ陽の重なりは、むざと大仰身に手に余り巨体は私よ、散らすあちらは共振熱きものより果てぬことの白黒きあれは雨の起り。いつまでこだわる、遅れまいと現在(いま)に執心はそちらで、あなた。いかに、問い尽きねば蝕み荒む蔑ろのなかいま…

11  529

「似てらっしゃいますね」アイスを手渡す店員がいう。 「雇い主と従業員です」上下に往復した視線、誤りだ、訂正もけれど取り繕うとあしらわれる。恨んでやったよ、母親殿。君の背丈を私は継いでおります生きてます。 「甘そうだな」 「あっ」「、どうも」ま…

10  488

「二号店の開業準備か」 「農作物の調達です」向けて日光(ひか)りが運転席の応対隠し、開けた窓と横顔を熊田は捉えた。熊田に隠れた視界を、高く窓枠を上司の髪との間、種田は炎天にそぐわず厚手の白衣(はくい)、『エザキマニン』の店主は地下鉄通勤でありな…

9  432

三分が過ぎた。「立ち去りましょう。命の保障は及びません」あけ放つドアを半身に。「出過ぎた真似を、死体と植物の死に関連があるのですか?」運転に集中をしたいから、咥え煙草に妨害を受けた。無音と無煙、まさに咥え煙草と言えるか、急いて気は身近い過…

8  388

「この借りはきっちりどぱっと私は返してもらう義務があるんですからねぇー」安佐を想い館山リルカは後部座席の後輩を追い水田線の最寄り駅から彼女たちの職場『エザキマニン』へ、十一時のlunchに間に合わせる開店と食事の提供を、安佐ひとりに任た。この頃…