コンテナガレージ

仕事(フリーライター)、日常、小説、その他諸々

小説 1 「EXPLANATION(かいしゃく) と 規則(rule) 」

あいまいな「大丈夫」では物足りない。はっきり「許す」がききたくて 1

白に塗り替えた内装、自動扉(door)の一枚外側に鎧戸(shutter)、導き光床に一筋二筋陽が漏れる。倉庫を思い起こす。罪悪感と身を寄せた「明るくなければ」は、体内で最高域(peak)を迎えた。立ち上り、霧散。煙草の煙みたいだ。種田は日本正(にほんただし)の吐…

『する』が次第に『すべき』に変わり、『すべき』はころりと『しなければ』

手ごたえを感じるなどとは恐れ多い、立ち止まり居座る安住の地であってたまるか。 日本正(にほんただし)は暑さを日増しに否応なく体感する北の夏仮居(かりずま)いの一屋へ網戸を取り付けようか、思案は着替えと退室の数分内でのみ許す、昨日は配送業務を行う…

「はい」か「いいえ」1

先週は店の二階にとって開業から今日までで最も脚光と活躍の場を与えられたろうか。二週間に一度、手抜き掃除を続けていて正解であった。月曜の昼食献立(lunch menu)は気温の低下を考慮したシチューを起用し日曜の夕刻あたりから取り掛かり終電の一本前まで…

テーブルマナーはお手の物  6

「つまり、私たちと言葉を交わした二人はまったくの別人であった、これを信じろとでも?」 「お怒りは重々承知、僕だって騙された一人だよ。種田がすべてを見通せる博識ぶりは認めるけど、だれにでも見落としや失敗のひとつはあるんだから。汚点と思わないこ…

 テーブルマナーはお手の物 4

「様子を見てくるよ。やっぱり窓が気になる」おもむろに鈴木は粒の大きな雨の中へ再び出て行った。気乗りしないが、種田も小走りに駆けた。鈴木が呼び鈴(iner phone)を押す。登校時間の午前八時前後に高山秋帆(たかやまあきほ)は姿を見せてはいない、今日も…

テーブルマナーはお手の物 3

「五月二十七日の午後十一時四十三分頃だと思います。間に合いそうもない、諦めかけて歩いてました、地下を。……確か、前に男の人が歩いていて、追い越したんです。、その人上を天井を見上げてるみたいで少し気持ち悪そうだなって、不審者が頻(よ)く出るって…

テーブルマナーはお手の物 2

「階段へお客さんの列を誘導して、なんと雨でもお客さんを帰さない工夫を凝らしてるわけですよ」興奮気味の小川安佐は休憩を終えて真っ先にそのことを伝えたかったが、昼食(lunch)の仕込みと、館山リルカはpizza(ピザ)生地の精生(せいせい)に掛かりっきり。…

テーブルマナーはお手の物 1

市内の中心地O駅を西へ、二区画(block)進む。傾斜の急辛(きつ)いでんぐり坂を二つ目の信号で逸れ茶色の雑居ビルを過ぎた先に着く、徒歩で約十分の距離。種田は毎日この経路(root)をO市警察署まで歩く。有形文化財に指定される近代建築の代表作が勤務先と聞…

「する」と「できない」の襲来 5

平謝り。松本商店の専務と部長がようやく帰った、店長の気難しい態度を腹を立ててると勘違いしたみたいだった。顔を出すのは配達人のいつものお兄さんだし、部長さんはめったにというか、季節ごととか、新たに入荷した珍しい品種を隔月に一度ぐらいの割合で…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 4」

「様子を見てくるよ。やっぱり窓が気になる」おもむろに鈴木は粒の大きな雨の中へ再び出て行った。気乗りしないが、種田も小走りに駆けた。鈴木が呼び鈴(iner phone)を押す。登校時間の午前八時前後に高山秋帆(たかやまあきほ)は姿を見せてはいない、今日も…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 3」

「五月二十七日の午後十一時四十三分頃だと思います。間に合いそうもない、諦めかけて歩いてました、地下を。……確か、前に男の人が歩いていて、追い越したんです。、その人上を天井を見上げてるみたいで少し気持ち悪そうだなって、不審者が頻(よ)く出るって…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 2」

「階段へお客さんの列を誘導して、なんと雨でもお客さんを帰さない工夫を凝らしてるわけですよ」興奮気味の小川安佐は休憩を終えて真っ先にそのことを伝えたかったが、昼食(lunch)の仕込みと、館山リルカはpizza(ピザ)生地の精生(せいせい)に掛かりっきり。…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 1」

市内の中心地O駅を西へ、二区画(block)進む。傾斜の急辛(きつ)いでんぐり坂を二つ目の信号で逸れ茶色の雑居ビルを過ぎた先に着く、徒歩で約十分の距離。種田は毎日この経路(root)をO市警察署まで歩く。有形文化財に指定される近代建築の代表作が勤務先と聞…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 5

平謝り。松本商店の専務と部長がようやく帰った、店長の気難しい態度を腹を立ててると勘違いしたみたいだった。顔を出すのは配達人のいつものお兄さんだし、部長さんはめったにというか、季節ごととか、新たに入荷した珍しい品種を隔月に一度ぐらいの割合で…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 4の続きの続き

ツルムラサキの性質を見極めるべくお湯に潜らせた、frying pan(フライパン)へ水をしっかり拭き熱を加える。傍ら、芯が軟らかくなる頃合、熱湯でぐらうぐる踊るツルムラサキを今かいまやと小川安佐は合図を待つ眼差しを投げかける。 店主はチョウと呼ばれた人…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 4の続き

「世間を振り向かせる俗受け行為(performance)。この店の集客数をあなたの店が上回った、と公言したい。行列の長さを通行人に見せ付ける。店舗存続にとれよう手段、理解には及びますが、これは動かぬ証拠、脅迫の罪に問われます」店長は小川に書類を返して訪…

小説は大人の読み物です。<「する」と「できない」の襲来 4>

虚を衝く来訪は見慣れた場面とは決して言い切れず、それでもこの店では幾度となく、いや等期間が過ぎ、来訪者を甘んじて、迎入(むかえいれ)る。大勢に乗じる混雑時が登場の機なのだが、今回は見計らった頃合が開店前に顔を出した。 初対面は発言(はつごん)の…

小説は大人の読み物です。 <「する」と「できない」の襲来 3>

途中まで掲載した小説「45 EXPLANATION(かいしゃく)と規則(rule)」 の続きです。 良ければこちらも最後まで読んでみてください。 「する」と「できない」の襲来 3 <緊急報知> O市特別捜査課宛 五月二十七日午後十一時四十五分頃、S駅東中央広場(concour…

「する」と「できない」の襲来 2

「する」と「できない」の襲来 2 早朝を闊歩する目を引く女性にちらりと小川安佐(あさ)は視線を向けた。いち早く目的の場所へ行かねば、表情が物語っていた。合わさる視線とほぼ同時に進行方向に何食わぬ顔で彼女は平静を装う、普段大胆に振舞う彼女である…

「する」と「できない」の襲来 2

する」と「できない」の襲来 2 早朝を闊歩する目を引く女性にちらりと小川安佐(あさ)は視線を向けた。いち早く目的の場所へ行かねば、表情が物語っていた。合わさる視線とほぼ同時に進行方向に何食わぬ顔で彼女は平静を装う、普段大胆に振舞う彼女であるが…

9  432

三分が過ぎた。「立ち去りましょう。命の保障は及びません」あけ放つドアを半身に。「出過ぎた真似を、死体と植物の死に関連があるのですか?」運転に集中をしたいから、咥え煙草に妨害を受けた。無音と無煙、まさに咥え煙草と言えるか、急いて気は身近い過…

「する」と「できない」の襲来 1

「する」と「できない」の襲来 1 穏やかな川の流れに身を任せる浮流な人物を一人、いやもう一人信号を待つ。まんざらこの世界も捨てたものじゃないな、日本正(にほんただし)は満足げに一日の始まりを上半身に浴びた。四丁目の一等地に建つ老朽化したかつて…

「ない」と「ある」はいけません 1

「ない」と「ある」はいけません 1 強風の煽りに耐え抜く巨木が枝葉を伸ばし場所を譲れ、次節が日一日と背後に迫る。毎晩掛布団は厚手の毛布それとも薄手のCotton blanket(タオルケット)かと迷う初夏の入り口は体調管理を大いに左右する就寝前の決定に室外…

ご自由に閲覧を。小説です。「EXPLANATION(かいしゃく)と規則(rule)」

45 EXPLANATION(かいしゃく) と 規則(rule) 、半ばあきらめかけた地下道をひた走り一体全体明日への活力など一日、正確を期すというのなら、早朝六時起床と目覚ましの警報(alarm)を思い出してくれたまえ。朝に弱い、お寝坊さん、布団をかぶり夢の中でもう…