コンテナガレージ

仕事(フリーライター)、日常、小説、その他諸々

14  1919

「これは々、お電話を頂けるとは光栄ですね」

「小型機を一台早急に用意していただきたい、請求はあなたもよく知る刑事さんに」詳細は後程、口を閉じて、こちらが話している、店主は興奮を繋いだ相手と制す。「I市、盆地に向かう手前、道の駅に上空より散布を」搭載は種類を、館山の父が詳しい。

「昨日といい、今日と」電話口の彼も数日は暇を返上するのだろう、やってやれませんけれど、見栄を張るのであれば上等な演技である。お手並み、「五分で蹴りをつけてみせます」

「制限時間内にばらまけて、近場の持ち主に応援を要請して品物を種苗店へ取りに伺ってでしょう、」運転席の父親は唸る。「小型機と品物と現在地の三つを揃わなきゃで、かなり無謀な要求に応えたものね」端末を返して店主は応える、

「小型機の意味を取り違えていなければ、可能ではあります」

「あら、それって。かなり見ものかもね」それにと、彼は付け加える、ハンドルは用をなさず車は前と後ろを挟まれ路上に止まる。「ロマンチックだし」

 入手先が近くに居を構える、はたまた取り扱います、小型機も有する。校舎だろうか。九時と十時の間よ、父親は指す。

「防風林を超えた先、景観ってほんといけ好かないわ。切り開いて植えてまったく」あっと、植物をけれど育ててもこうみえて種を絶やさずに受け継ぐんだから、小声で、「褒めてよ」実に近い。

「手をこまねていたは、性に合わないのよね」掴まって、車は小刻みに前進と後退、詰めた後続の慌てて下がり、彼の剣幕にたじろいで数台が応じ転回、歩道の際を前輪がかすめて一路山道へ。「こう見えて鳥を観察しています」ヘッドレストに下がる望遠鏡は二つをぱん々器用に平手が叩く。

 右折より許可のなくは、看板を通過、山道をずんずか行く手を阻む車は総出、直売所に向かいますって、対向車線にはみ出し上り坂を、他人の運転を久しぶりに恐ろしい塊に乗車を自らは毎日許すのだと知れた。息をのむ、ままガードレールを突き破ろうかと、軽く触れてはいる、カーブの頂点めがけ車は止まる。

 片足を台代わりに彼は地上を覗く、木々を分けて、見渡せる。小ぶりな双眼鏡を宛がうと、耳と共に目が飛行体を捉えた。

「羽のないやつか、はーあ、あれでなるほど正解なのね」あらいやだ、父親は非礼を先に詫びた。事情を言ってほしい。「連れてきて申し訳ないわ、これ」端末の画面。「ここ圏外なのよ」

「寒さを感じ取れて、機が熟します」店主は覗く。「呼ばず、自ら出てきますよ」

 随分と再訂を隠すのかしら、かわいい、聞こえてはいて、僕は煙草に火をつけた。乾燥に気を付けて、彼は見据えて言った。

「始まったみたいよ、ほらはやく」声色はすっかり、円盤型の飛行体は直売所へ降下をはじめ、ばら撒く品が風に乗る、軽さを伝えずに、操縦者は田畑に農薬を播くに技術をもつのだろう。

 黄に紫による赤、色の消えて橙が一条を形に、細かに薄く幕を形成、建物を包んだ。

「警察も動き出したようですね」赤色灯がちらほら音が先に知らせを受けた。