コンテナガレージ

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15  1954

「下がって」doorへ衝撃、外側に開く中へ力を加えたとて枠ごとを押し切れて、力押しの続けば、爆薬に切り替えて、しかしそうまで作物が、背に腹はと切羽詰まる人種が集まってもだ、館山はコックコートをぴたり体に張り付け体温の保つ。どん、どどん、どんどん、どどん、どんたどん。どどんが、どん、どんどんどどん。

 騒めき、拍子をとってこれは、うん?私は気をそがれた。終わったようです、手を広げて拳銃をしまう熊田が笑みを向けた。

「端末は長時間の滞在で」彼は懐を探る、「充電が切れた。外に連絡を取れず襲撃に備えた冷蔵庫、私たちの意識は遠ざかる」芝居を打つことも、警戒は怠らないよう、開錠にdoorに近づく種田へ一声、聞こえたかは反応が先、彼女は顔を向けて、開いた。

「マスクです、花粉にやられます、症状のあるなしにもれなくマスクを、どうぞ」

防護服姿の黒ずくめに艶の消えた衣、なだれ込み部隊は倉庫内を隅々に、ゴーグルも手渡されて、種田は我先に状況がこの目で、熊田はleaderに状況を尋ねた。カタカチャ、歩くたびに音の出ては、相手に知れても防備に力を、毛布に包まり外へ出された。熊田は肩にかけて行く末を訊きたかったが、寒さには負けた。

 黄色は黄砂か、鱗粉と思しき薄く、小麦粉やくず粉、黄な粉を意に反した生理現象はくしゃみに空間が染まったかのよう、「速やかに」運搬車両へ誘導されて、ようやく息が吸えた。売り場の様子を職員はヘルメットにこちらは青の防護服に尋ねるも、立ち上がらずにそのままで、説明は後に回され、建物が遠ざかる。

 すっかり。列をなした片側はもぬけの殻に音の一つと、時は夕方と隣合う。電源の切れて、端末を起動させるも残量の足りず、少々の操作も受付けは拒まれた。暑さに長く寒さ、怠(なま)く私は重力をまざと思い知り、力の抜けて、いけない、保つ意識は体温が戻りと、眠りへ落ちた。

 無事であって、父に向けた言葉が悔やまれた、生まれてこの方普通でありさえすればと、ありのままを許してもらいたい、私のほうでは。お前がさらけ出せよ、態度で母は示し、父は前例を身近なものと演じた。膨らませていた、過剰なほどに私が縮小を選ぶばかりに、誘い笑われそれでも誰かと、あの人は生きたか、。はは、はは、笑える。なんてことを、後悔も口にした途端、母には舌を切られるさ、どの口がか、お前でない者を語り舌と呼べるか大馬鹿者が、と。

 洞窟の、湛える底と滴る水の揺れう面へ、落ちて反動、コックシューズは蹴り、届けて光へ、気づけば顔は私の響く、声は空洞に息が吸えた。

 二階。風鈴の音。片足を投げ出して店長はどこをといわず、網戸を眺めていた。このままで、館山は瞼を片方、画像をしかと記録した。

「君なら何枚を焼けた」おはようだろうに。館山に血が通った。