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小説の書き方<物語りに合わせて章の入れ換え・追加を行う>

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読者の心に響く物語を作るには、章の入れ替えやエビソードの追加を行うことが求められます。
視点人物に注目をして、調整をすると、章を削らなくても入れ換えや新しい章を加えることで物語りにメリハリがつきます。

というのも、小説の描写は登場人物や第三者の目線によって語られます。
登場させる人物の順番を見直すことで、印象の薄かった場面や心理描写が引き立つのです。
たとえば、物語りの冒頭は状況をすべて説明する場面から始めるよりも、解説を後に回した読み手を置いていく勢いが物語りを理解しようする読者の心を小説のなかへ引き込ます。
また、本筋とは違う場所や無関係と思われる人物の視点から始めるのも効果的です。
一度推敲した文章ですから、登場人物や関係のある出来事が交わる点を想像しながら、出くわすまでの長さや別のエビソードを挟んでほかに気を逸らすなどの調整が可能です。
しかしそうはいっても、なかなか。思うようにはできません。
私も試行錯誤を重ねています。初めから距離を測れると良いのでしょうけど、どうにもプロット立てて書き始めると、登場人物が動きを止めます。書き進める楽しみが減ってしまうのでしょう。
後から加える修正を見越し、文字数を決めて書き進めているものの、入れ換えと追加に合わせた文字数の増加はまだまだ調整ができていません。
書き終えて、見直すと一章分(1万字)は増えているでしょう。
より良く場面を引き立てる章の追加には、文字数を抑えた短い文章を書く技術が必要ですね。
短文で描写をする腕を磨くことで書きながら物語を俯瞰して見れる、先を見越した文章術が身につくのかもしれません。

<小説の書き方>物語に合わせた章の入れ替え、追加のお話でした。