コンテナガレージ

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本心は朧、実態は青緑 2

中間の意見が、ハンモックで揺れていると、思い込んでいる臆病で怖がりな連中。

 十分だ、一人で。高齢な人物はこちらを哀れんだ目で見つめる。そろいも揃って経験を振りかざした押し付けを気にも留めないとは、しわがれた肌を、手足を、首筋を、顔を見つめるがいい。ああ、私もいずれそう、行き着く先だ。しかし、後悔は私の権限。誰のものでもない。傍若無人に振舞った幼さゆえの真実が許されるのであるならば、耐え凌ぎ、性質を変容させた私にこそ与えられる許容ではないのか。神様と呼べる、唯一不変の創造神が雨雲のはるか上、成層圏の手前で見守っているのならね。

 涙を拭く。悲しさだけが湧き水の起源じゃないの。

 鼻をかむ。すっきりと体液が外に流れ出たの、病気、対外に排出する感情を抱いていたのだって、思いたい。

 深呼吸、ベッドの縁が私の特等席、食事を取る椅子でもあるし、休息を取る寝床でもある、照明をおとした、まだ鼻の奥がむずむず、慣れない闇で頼られる居場所を知らせる私。

 誰かに見つけて欲しかった過去は否定しないよ、そのままでいい、冷凍保存してあげるよ。私はその先を行ってる、もし、いつか、また、どこかで、偶然にも、会えたとしたら、手を差し伸べる、そのときはまた一緒になろう。大丈夫、私はあなたといられる、だってあなたは、私なんだから。

 枕が濡れないように、手の甲に任せた。はじめて、嫌だった醜いクリームパンみたいな右手が味方に思えた。