コンテナガレージ

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本心は朧、実態は青緑 7

 アルコールが飲めたら、と思う。

 嘘。

 不快たちがはびこってしかたない。

 月を眺めて、綺麗とつぶやく。観測者たちは淡々と記録をつける。私はそのどちらでもない立場を好む。どちらへも行ける。まず私は覗き込むレンズを丹念に磨くのだ。

 手紙の内容を思い出す。私への忠誠と拒絶。精神的なつながりを認めた上でなおかつ私と交わろうとたくらむ内部を外装で固めた、そんな文面だった。

 あわよくば、というやつ。もっとも不順で狡猾な、いいや区別はつけられない。

 肉体的な接触も干渉、理性によってとどめている前者も干渉と同類。無益な解釈だ。

 髪が、乾かない。

 起きていなくては。眠りたいときに眠れない、これ以上に外で振舞う益が望めると女性は思うのか、男性の長髪の意図する着地点は?格好か、それは惹きつける異性に終着。高々数十分、髪型を伝え、椅子に収まり、触られたくはないのかも。

 死体の女性の髪形、長さは私と同じぐらいだった、背中のナイフに届いてはいなかった。背中、背を向けるのは顔見知り、知り合いもしくは、道を聞かれ離れようとした瞬間。シーンは星の数ほど選び放題。私のライブチケットを手渡す算段だったのかもしれないな。

 アイラはペットボトルの水を傾ける。これが一番。何より求める液体。煽る好奇心を世間の言われるままに摂取し続けて、出来上がる形は、医療という受け皿。こうして経済は円滑に、場所を変える。年代を幼少期からの洗脳によって……。考えない奴らが悪い。しかし、環境がかつてない圧力をかけるのだから、抗えはしない。黙ってみている強さをそのときはじっと蓄えていられればいいさ。

 ビルの明かりが消えた、さっと暗がりが跋扈、蔓延る、スタンバイ、このときを待っていたようだ。

 眠気はなかに引き戻ってしまった。仕方ない、付き合うか。アイラは長期戦を覚悟に、椅子に座りなおすと、セットリストの作成に取り掛かった。