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単一な黒、内面はカラフル 1

不本意。はい、前の方とアイラさん両方の願いを叶えるつもりが、当てが外れたのです。落ち込む必要性に囚われるな、現実に存在を認められはしないの、チャンネルを変えなさい。真実に姿を似せた寄り添いは、身に降りかかる事態の処理に目を塞ぎ、途方にくれる私をそそのかす無自覚で無知な憶断なんだから。

 私はどうかしら、見えているでしょうよ、答えてくれませんか、

 うなだれてる、それとも胸を張ってる、あるいはまじまじとあなたをみつめてる?

 光を失ってるの、闇に靡いてるの、太陽よりも月を、昼間よりも夕方を好むの、ねえ、ほら、ちょっと、おい、あのね、どう?

 そもそも、あなたに私は見えてる

 それとも、その場にうずくまってる?

 それでは、お答えを、

 それから、伸るか反るかの大勝負よ

 それでは、ではでは、またの面会を心よりお待ち申し上げております。

 本日はお足下の悪い中、アイラ・クズミの九州ツアー2014にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。本館は、午後九時半を持ちまして、閉館とさせていただきます。ご来場ありがとうございました』