コンテナガレージ

仕事(フリーライター)、日常、小説、その他諸々

熊熊熊掌~ゆうゆうゆうしょう 3

 彼女はあらかじめ返答を考えていたかのよう速やかに返答を繰り出した。誘い水、最初の提案は真意ではなかったのだ。
「では、産地、受賞品種それから収穫年度によらず豆は『ひかりやかた』の判断にお任せをします。山城さんや前任者の購入リスト等からでも構いません。おいしい、と感じる味、そのレベルに達する液体をお客に提供しさえすればホテルの品位は保たれる、むしろリピート率の上昇を期待してくださって結構です。大口を根拠や自信もなしに叩く浅はかな女、というカテゴライズは私によって有益に働く。山城さん、そしてお客様の予測を上回って、結果が得られる確信がある、それにどうせ私は押し付ける上から下への目線が常ですから。品定め、これに帯同するのは己の隙です。攻撃に移す動作へ入る瞬間、人は意識を対象物と移動先にばかりで離れる足場は実におろそか。相手を見ようとして前のめりになってくれたら、出来上がった隙を私はつく。メニューは設けない、ホットとアイスの二種類で十分余りある成果を私は発揮してご覧いれます。何しろ、短時間で初見の豆が持つ本質、極細小の幅に見極め引き出す大会において日本人中一番の成績を収めたのです。おまけに豆との対話時間は試験の数十分から一週間に引き延ばされた、あなたは怠け者の本質が私から飛び出さないことを、接触を控え遠くから祈っていだだけたら、望外な成果を引き出しみせます。自信家ではありません、経験に裏打ちされた事実をご披露する、それだけのこと。アルコールを含む食事がホテル外で済ませくだされば、なおのこと問題の発生には縁がないものと捉えます」