コンテナガレージ

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店長はアイス  死体は痛い?9-4

「ううんと、でもですよ、まだ襲撃の理由にまでは繋がらない」

「……威嚇かもしれない。最初から脅しが目的で事件から身を引かせる算段さ。横転した車も演出だったのかもしれん」

「あれがですか?いいや、ありえませんよ。だって、こうぐるんぐるんって何回転したと思ってるんです」

「殺される運命だったのさ。失敗を犯して」

「なんだか古臭い組織ですね、失敗を認めないなんて」

「とにかく今は、現場を離れ熊田さんたちと合流することが先決。念のために連絡してみろよ」

「ああ、あの、携帯無くしちゃって」

「どこに?」

「ええっと、車に」

「探せよ」

「じゃなくって、相田さんの車に置いてきたんですよ。ほら灰、また落ちますよ」

 相田は灰皿に灰を、口に煙草を咥えハンドルを握りなおし、内ポケットを探った。しかし、さぐっても携帯の感触がない。

「携帯がない」

「そうだ、相田さん携帯も、すいません、車に置いてきちゃいました」