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2018-11-15から1日間の記事一覧

鹿追う者は珈琲を見ず 10-3

ひん剥いた両目、息を吹きかけられたみたいな瞳の乾き。けたたましい瞼をひらきとじる。落ち着きを取り戻した鈴木はいまや遅しと美弥都の返答を待ち構えていた、期待膨らむ左右に引いた唇がそれを表す。ページがめくられる、右隅に留めたホチキス針、大仰な…