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バスの右折でようやく視界がパッと開けた。上り坂を直進、信号はない。十字路の一角に個人経営の商店が見えたが、シャッターは閉まっていた。まだ先へまっすぐ進め、カーナビの点滅と目的地付近を知らせるアナウンス。 「どこだ?」 「あの家です」種田がぴ…
「内部の人間が犯人である可能性を捨てたわけじゃあ、ありませんから」熊田は涼しい目でそれに応えた。 「身内を疑っているのか?」 「あくまで可能性が少しでもあるかないかですよ」熊田は話していて、自分が種田に似ていると思えた。椅子に預けていた体重…
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