コンテナガレージ

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 車列を離れ車は反対車線を進む、対向車はなし、行く先を共に帰宅もままならぬ、急ぎ交差点を突っ切る、命がいくつあっても、乗るは私が意思、目の覚める快音と走行を妨げるな、クラクションの嵐を押し通り、右折レーンの数台と接触、慌て外へ膨らむ一台に余裕の生まれた、線路をはい出た思いだろうな。間を与えずに閑散、直売所に向かう車線のみが車で埋まる、中央分離帯越しに廃校にかつての学び舎が、あそこです、私は精一杯に運転席はヘッドレストへ。

 行き過ぎ左へ曲がる車列が、分離帯の切れ目、すぐに平行、本来の向きに戻るも車体は横に流れて、まずい、回転を描くも持ち直しトルクは回復、安佐が口にした、これが用語の意、汗腺の止り又噴き出す、路側帯を段差を車は跳ねて、細い植木の間駐車場を囲こう西洋芝へ乗り上げ、前のめりに、後部私のお尻が、浮き、着地。二度舌を噛んだ、頭にも衝撃、速度の上がる、一言の悲鳴もさすがに刑事だけのこと、スタントマンさながらは大拍手もの、群がる、理性は保てているか、入り口を目指して我先に、そこかしこにカートが散らばる、

「右手二時、搬入口」

「見ているさ」

 スキール音に数人が反応、伝播、駆け出す人が数人より、数えきれない、「急いでください」

「いわれるまでも」ベルトを外して、種田が言いつける、停止と同時に裏口より侵入する、鍵を想定し私たちが先に、あなたは間に、いいか。危険にさらされ人が顕れる、館山は襲われた末路とむき出しの種田が炎と化し、消えた。

「脱出」熊田も言い聞かせる、数m、ドアを軸に反転、閉めると同時、斜めに向かう、振れそうな一振りをかろうじて交わす、来る、搬入口へ先に数人が、威嚇射撃、彼らは農作物を欲するには、雇われた者たち、報酬に目のくらみため込む体内が、火のついたか。 

 空を見た、束ねた髪を引かれた。落ちる、背中より地面に、恐怖が体を固めて、せわしなく目だけが、動いて、動け。

 直立、何が起きた、空転の足が地を掴む、温かい背中、

「走れ」私を押し出し、種田が並走する。熊田が搬入口に上がり手を差し出す、「先へ」従うさ、重い足取りを腿を、前へ先へだ、進めよ、息が切れて耐えて、薄れた視界に飛び、二転三転、エプロン姿の男が、レバーを水平に三人は駆け込んだ。

「いらっしゃいませ」