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5   2168 下町+洋食店×都会派ミステリー 小説 2 「重着り」

「理由を聞く、話せ」機械につままれ、建物へ移送、カートが個室へ中まで運び、モニターが呼ぶ。もしかしたらと画面を熊田は覗き、存命を示唆して、訪問先は探偵に伝わる、声ばかりの実則明次が牙城を崩壊に導く、「口が二つあってもそれはむさぼる、食べるためか?」

 議事録、抹消されたはずであなたが手元に残す大切なdataを拝見したい、「備えあえれば、あなたは否定をしようと隠し残します」

「いついかなるは、起こるべき脅威に対して。抱えているとでも、ないものをだせといわれてそこにいつまでもいられようか」熊田はしかし、たっぷりと顔をモニターに、見入る。「対話をのぞむ、か」声は頼りなく続き、「警察は現れた。いや、現れてもう事情を尋ねている」

 熊田は言い切った。「子供の君が体格を揃え、整形をと、義務過程を終え親を制止を振り切り都会へ、同級生に一言告げず会わず、家を守るため。数年を費やす、特殊メイクはときと絶対に歯向かう」枠に手を首(あたま)ごと、満たす部屋は気配に中てる。「家を守る、知れたと同時さんざんばら々、人の出て行き、二度と働くものか、触れて回られ囲い考える余地を縛りここへ住まわせ好きなものを取り寄せられはすれど、外出は圃場を外よりも中、見透(み)えて募るも他所に行くあても、命令に時と怒りのいつかきっかけさえ、」

「黙れ」「だまれ、だまれ、だまれといってる」子供の癇癪、言い当てられて噴出、お前に何が、言い当てたつもりか、そこから入れもしないお前らが手帳をかかげて指でもくわえていろ、ありはしない、不要と縁を切る主義なのでな。

父親は君がか?」

「だったらどうだと」

「手をかけて、大切だと気付いた」やめろ、だまれ、かまわずに熊田はつづける。「だから残している。君の部屋に大事に選択と慎重にこれからは付き合います、宝箱、鍵のついてそれも形見か、蓋の開き音の奏でて時々に記憶と戯れる」

 女性が座る。「私が実則明次です」声色をあなたが変えるので、熊田はきいた。半信半疑、私の予想に反して声は疑問に傾いた。

「どちらでも。私をその者と認識するならば では」もっともだ、だが男の声は機械を通した変化にしては、質の異なる。

先回り、「二人とも私の子供ですから」おかしい、目の前の人物は私よりも年を重ね、熊田よりも遅くに生まれた、実則明次は成人を控えた子供を持つ、うごめく、考えまい理解に落ち着くまいと、目まぐるしく事例を拾うも、まずい、彼女は思考を切り離して熊田を、彼は理解に及ぶとてもいうのか。

「親から同じ形質を持ち、子は育つ」

「ご名答」ささやかな拍手、「ですから同じ穴にいくら気を付けていようと落ちますの」どうせ出られませんので、こちらへ、この先は外のはずだが、まだ部屋が続くらいしい、種田は無謀に思える上司を、「私が気を張る」咄嗟に応じてやれるのに、置いて行かれたのだ。楯には、針山に襲れる身を挺(てい)すかのよう、ベルトが緩み奥へ私と体は運ばれた。