コンテナガレージ

サブスク・日常・小説の情報を発信

C  ch 1 

「疑心暗鬼、気安く声はかけられませんか、同室者に名前の違う者と死が忍び寄る」都内はアイラが通うスタジオにカワニとアイラ、エンジニアは席を外した、時刻は昼を回る。昨日の今日で、カワニの嘆きへ一瞥をくれる、コーヒーを飲むか尋ねる振り返りを誤る、過ぎたことだ、どちらも。
 変装を見破れませんでした、席に着く私へ画面はスクリーンの焼き付きを抑える動き、一口はしばらく置いて彼女は応じる。「背が高く短い髪に年齢を越えた肌と質、相応に衰えを見せつけて飾りの眼鏡をかけた、化粧の施すお客の数を数えましたか」
点呼に名前は呼ばれます、部屋番号を尋ねはしませんでしたし。
 嫌がり、混み合うここで刺され責任をとれますか、要望は受け入れざるを、「まんまと二度三度の驚きでした」だから一日ぐらいは休めてみませんか、聞く耳は持たず、ため息は人一倍届く。
「あの」
「これは、先日はお世話に。傷の具合は?」オオガキである、昼食に出たエンジニアに用事があって、この人物に紹介されオオガキに依頼を申し出たのだ。手土産を一ついただきましたよ、聞こえて入るのですよ、気にせずに、カワニは着席を勧めるも視線はどうやら私が背に送られる。応えた。
「なにか?」
「デモテープに私が関与するのでは、正解です」
「処分はあなたにお任せします。再生機はご自分で、手元にはなくと購入先の検討はつきますね」
「上で聴くなと?」
「大勢がよってたかり仰々しく持ち出したテープを聞かず振りができましょうか」
「よろしいんですか?」
「使用に踏み切り発信元はあなたと私が証人に」「訳を聞きます」
「覚えていました、思い出してしまう、半端に、ふくらみ音の探し虚ろに、明日には現場へ入ります。あなたが性格は居どころをここに、紹介の綱をつながるうちに、ですかね」
「よかったのですか、手渡して」その箱は煙草をしまうとばかりに、キクラが感想に一つ目には答えた。
「路」「閉塞に滞る音に行き場の失いあらぬ方へ体が機能を奪われた。渋滞、引き返す道は選びようもありません。忘れた歌詞と音色の次がそれらは思い出せる、繰り返し始めより歌い、躓く。気の付いたら、手の空いて、仕事の終わり帰宅に人気のなく暗く夜道に口づさめては、停滞。疲れた、疲労がたまる、休めていないのだ、リラックス、リフレッシュ、私が曲が爽快に愉快、同意に寄り添う同情と羨望もですか、しかし襲うはリフレイン。聴けども聴けどもそれがばかりに探して見つからず、意の決し休暇を申しそれまでは正気よ保てて、予測を胸に時を迎えた」
 身に置き換えては発現をしません、作り出す音に支配をされたのです。