コンテナガレージ

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ch 6 ~小説は大人の読み物です~

「今しがた、帰られたばかりよ」
「顔を合わせられますか」「通り向こうに二人、二階の喫茶店に一人」
「良いお天気だこと、こちらの方にコーヒーを、それとチーズケーキは私によ」
「気づかれてしまい、転ぶ先を楽しむ。隣りに座りますかね」
「感情を見せるのね、そうか無口を装い、こちらが本身」「」
「何か言いたげですね?」煙草に火をともす。
「探偵さんが席を離れて、あなたが姿を見せて、妙齢の人と会う」
「私は独身です」
「とっくと過ぎた歳と、あなたらしい」
「散々でしたね」
「船代はたんまり頂けた、傷心を慰めにでも?気を悪くしたかしら、どうぞ飲んで」
「甘いものを食べるすがたは、当初より、ですか」
「手厳しいのね、呼び出したほうが下手に決めないでくださる」
「諦めるのなら」
「良質に変わりのなく、一級品に目がないことはご理解いただけているものと、一口味わい、席を立てましょうか。私ですよ、あなたならまだしも」
「資金を欲しがるは民間と、国もですか」
「時間は置きます」フォークが真上、「寂しいでしょうけど、お別れをしなければ。私から呼び出して告げるの、」
「次はいくつに変装するつもりで?」
「私ではありませんよ、チーズケーキをあなたの前で完食いたしましたもの、ほほ」
「変装と入れ替わりも二重だった」
「殺されたいの」乗り出した上半身と間際、煙草をもらいますよ、明るく陽気。「手帳をはく奪されませんで、よかったではありませんか」私とこうして密会に日の昇る間口実に困らずにでしょう。感謝してよ。彼女は煙草を挟み煙と過ぎた。行く末を、追っ手が一人か、外れくじを他が引いた。私は新聞を読みつくすのだ、店員が片付ける時を狙い畳む細い紙を、店の所有物を持ち出しませんと、かつて呼び止められたのだ。もうしばらく、手土産を各自に配るか、問題は二人だな、共に食に興味を持てず精神を私と同年代に並んでしまう、頭の掻いて店主が、「ミルクフランを」せめてもの長時間居座る代金はつまりは場所代である、部長は留守居を任された者へは、未解決を一件引っ張るとするか。
 おいしくいただき、ふん、紙ナプキンで口を拭う。コーヒーは一杯に留めた、一度に千円を超えて張り込みに不適切である、経理経理は厳しいのだ。ただこれは自腹を切る、「テイクアウトを、これを四つ」
「申し訳ありません」承り、断る時機を逃しました、店主は正直に、
「では、チーズケーキを二つ」
 かつて同類に分かれ現在は二つと別れる。目配せ、温かく二階の中で眠気がさめたろう、キーを振り回す、駐車場に回りなさい、本日はこれにて解散。