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ch 10 ~小説は大人の読み物です~

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「つまり賃貸の狭苦しい家に住み続けろ、あなたは代わり映えのするわ、けれどね」都合が悪くて、好きにしろ、もう止めだ、持ち掛けて膨らませた与えた夢はあなただというのに、「マンションだって家にいる私と寝るだけのあなたに、わかっていない、わかろうとも、隣合う壁の一室は気遣いが求められて、掃除機をいつかけると思う、朝早くも夜遅くも洗濯機だってそう、嫌味を言われて関係がぎくしゃくしたら取り返しのつかないの。
「買う」
「はい?」
「だから、探して買うよ」
「いいの?」
「ただし、中古の家だ。僕と君とでだよ、道具に材料は手に入るさ」