コンテナガレージ

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ついでに補足を追加しましょう、思い出してください。急遽休業中のホテルに部屋を用意させた不躾な宿泊客は、亡くなった小笠原俊彦さん、室田幸江さん、これに臨時雇用の名目で呼ばれた私とホテルお抱えの彫刻家安部さんの計四名でした。私は鈴木さんが襲われ不覚にも捜査権の行使に動いた。室田幸江さんの部屋を早朝訪ねたのです、フロントへ部屋から電話を掛けて確認を取りました。不用意な発言はご法度、係員は余計な詮索を切り離す行動規範に従う、お分かりになりませんか?彼女は小笠原俊彦さんの同伴者です。妻と帯同している、表向き旅行先では氏名の明記やプライバシーを事前に守る対処法に婚前の恋人たちは苗字を男性姓に揃える習慣があります。良くご存知で、鈴木さんは瑣末なおしゃべりの端々を敏感に掬い上げる、本質は漏れた不意の一言に集約されることを経験上学んだのでしょう。小松原さんと室田さんが到着された日に二人は二年ぶりの再会を果たし、互いに悪態をついた、赤の他人であることを強調、あるいは演じていた。部屋は一緒でも行動は別々に、という約束を交わしていたのでしょう、そういった趣向に酔いしれ遊びを楽しむ、私たちをだますつもりというよりかは非日常、着衣のまま湯船につかる非日常を生活圏の自宅、仕事場を離れたリゾートホテルで鬱屈を晴らしたい。他人の癖についての意見は控えます。しかも室田さんは自宅から車でやって来たと仰っていましたが、駐車場には彼女がちらつかせたキーの該当車種は見あたらなかった。ホテル側は一台お客の緊急用として一台レンタカーをリースしていたのでは、と思われます。室田海里さんと山を歩いたとき、『車には乗ったがそれはタクシーではありません』、とはっきり告げていました。ホテルの威信を揺らがすつもりはない、山城さん、無言という権利をどうか行使してください。現在話しているのは単なる店のマスターですので。