個人向けカーリースとは、どのようなサービスなのでしょうか。個人向けカーリースに興味をもつ方に向けて、カーリースの特徴や法人向けカーリースなど類似するサービスとの違い、サービス利用の注意点、おすすめする個人向けカーリースを紹介します。
- 個人向けカーリースとは?
- 個人向けカーリースと他のサービス・購入手段との違いは?
- 個人向けカーリースを利用するメリット
- 個人向けカーリースを利用する際の注意点
- おすすめの個人向けカーリースは「カースタくるまリース」
- まとめ
個人向けカーリースとは?
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個人向けカーリースとは、個人を対象にしたカーリースで、月々決まった料金を支払ってカーリース会社が購入した車を借りるサービスのことです。
月額料金には車両代を始め、車検代や税金(重量税・環境性能割・自動車税)、自賠責・任意保険料、メンテナンス費が含まれているため、時期によって支払う金額は変わりません。
また、個人向けカーリースの支払いは、車両価格から残価を差し引いた額を対象にします。月々に支払う費用が抑えられ、サービスの利用により家計・個人事業の会計にかかる負担を軽減できるでしょう。
個人向けカーリースと他のサービス・購入手段との違いは?
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個人向けカーリースは月々決まった金額で車に乗れるサービスと解説しましたが、似たようなサービスとの違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
この章では、個人向けカーリースと、法人向けカーリース・車のサブスク・カーシェア・自動車ローンの違いを解説します。
- 個人向けカーリースと法人向けカーリースの違い
- 個人向けカーリースと車のサブスクの違い
- 個人向けカーリースとカーシェアの違い
- 個人向けカーリースとローンの違い
個人向けカーリースと法人向けカーリースの違い
個人向けカーリースと法人向けカーリースの違いには、以下の2つが挙げられます。
- メンテナンスサービスの有無
- 審査の内容
メンテナンスサービスの有無
個人向けカーリースでは、一般的に月額費用に車のメンテナンス費用が含まれています。一方、法人向けカーリースではサービスの提供会社によって、月額費用にメンテナンス費用を含みません。
理由は利用する企業の事情に合わせてリースの種類を2つに分けているためです。リースの種類は、月額費用にメンテナンス費用を含むメンテナンスリースと、メンテナンス費用を含まないファイナンスリースが用意されています。
このように、個人・法人向けカーリースでは提供されるサービスに大きな違いはありません。ただし、法人向けカーリースでは会社の規模・運営状態などを考慮し、月額費用にメンテナンス費用を含まないサービスも提供されています。
審査の内容
個人向けカーリースの審査では主に、以下のような項目からリースの有無が決められます。
- 年収
- 職業
- 勤続年数
- 持ち家の有無
- 借入額
- 自己破産と任意整理の有無など
一方、法人向けカーリースの審査では主に、以下の項目からリースの有無を決めます。
- 設立年数
- 事業内容
- 資本金
- 売上高と負債残高など
どちらのカーリースでも、審査を実施して月々のリース料を支払えるかどうかを見極めているといえるでしょう。仮に毎月の支払いが滞っても、資産を売却したり貯えを取り崩したりして料金が払えるかを判断しています。
個人向けカーリースと車のサブスクの違い
2つのサービスには大きな違いはありません。月々決まった費用を支払えば、車に乗れます。ただし、以下の点では提供するサービスに違いがあるため、混同しないようにしましょう。
- 車種
- 契約期間
- 月額費用の高さ
- 任意保険の扱い
車種
個人向けカーリースでは一般的に、すべてのメーカー・グレードから乗車する車を選べます。一方、車のサブスクでは一般的にサービスを提供するメーカーの車からしか選べません。
そのため、乗りたい車が決まっている場合は、個人向けカーリースの利用が適しています。
契約期間
個人向けカーリースの契約期間は3~9年ほどです。一方、車のサブスクが定める契約期間は一ヵ月単位が多いでしょう。
そのため、同じ車に長く乗るなら個人向けカーリース、短いサイクルで車を換えるなら車のサブスクがおすすめです。
月額費用
個人向けカーリースの月額費用は安いプランで1万円前後です。一方、車のサブスクが定める月額費用は3万円ほどのため、個人向けカーリースの方が月々の出費を抑えられるといえます。
任意保険の扱い
サービスの提供会社によって任意保険の扱いは異なりますが、一般的に個人向けカーリースでは月額費用に任意保険料を含みません。また、車のサブスクでは月額費用に任意保険料が含まれているケースが多いといます。
自分で保険会社を探し任意保険に加入するのが面倒なら、月額費用に任意保険料を含んだ個人向けカーリースを探すか、車のサブスクを選ぶようにしましょう。
個人向けカーリースとカーシェアの違い
2つのサービスに見られる違いには、利用料金・期間や補償制度の有無、車種が挙げられます。
- 利用料金・期間
- 補償制度の有無
- 車種
利用料金・期間
個人向けカーリースは毎月決まった金額を支払います。また、利用期間は数年単位です。
一方、カーシェアは利用時間・走行距離に応じて料金を支払います。利用時間は10分~・15分~・30分~で、料金は利用した分数に応じて140~200円前後です。
そのため、短時間の買い物・移動に使うなら、カーシェアの方が費用を抑えつつ車に乗れるでしょう。
補償制度の有無
個人向けカーリースには月額費用に自賠責保険料が含まれていますが、任意保険料は含まれていません。一方、カーシェアには利用料金に自賠責保険のほか、対物・車両・人身傷害補償といった任意保険への加入で適用される補償も含まれています。
車種
個人向けカーリースでは乗りたい車を自分で決められます。ライアップされている車種はカーリース会社によって異なりますが、利用者の好みに合った車を選べるでしょう。
一方、カーシェアでは乗車場所に駐めてある車に乗らなければいけないため、好みの車を運転できない可能性があります。
個人向けカーリースとローンの違い
個人向けカーリースと自動車ローンの違いは、月々の支払い額と維持費用の有無です。
月々の支払い額
まずは、月々の支払い額を比べてみましょう。個人向けカーリースで支払う料金は、車両価格から残価(ローンを払い終えた車に残っている価値)を引いた価格にリース料率をかけて計算されます。
一方、自動車ローンで支払う料金は車両価格を分割した額です。車両価格のすべてを支払いの対象とするため、個人向けカーリースよりも月々の負担額が高まるといえます。
維持費用の有無
維持費用の有無はどうでしょうか。個人向けカーリースは月々の支払いに車検代・税金といった車の維持費用が含まれています。
一方、自動車ローンは個人が車を所有するため、月々の支払いに加えて車検代や税金、自賠責・任意保険料、メンテナンス費も負担しなければいけません。
以上の点から、個人向けカーリースの方が月々の支払い額が少なく、維持費用もかからないため、月・年を通して車にかける費用を抑えられるでしょう。
個人向けカーリースを利用するメリット
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個人向けカーリースの利用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。個人向けカーリースを利用すると、以下に挙げるメリットを享受できます。
【個人向けカーリースのメリット】
- 頭金なしで乗れる
- 月額料金にメンテナンス費・税金・保険料などが含まれる
- 利用に応じたプランが用意されている
- 手続きが簡単
- 節税効果が見込め会計の手間が省ける
頭金なしで車に乗れる
個人向けカーリースの多くは、2台目の車・事業用の車を確保したい方が利用しています。理由は、頭金がなくても車を確保できるためです。
ローンを組む場合は頭金を用意しないと、毎月の返済が家計・個人事業の会計を圧迫するでしょう。その点、個人向けカーリースなら頭金を用意する必要がないため、まとまったお金が手元になくても車に乗れるでしょう。
こうしたメリットから、家庭を預かる主婦の方は家族の送り迎え・買い物用に、個人事業主は事業専用の車を確保するために個人向けカーリースを利用しています。
月額料金にメンテナンス費・税金・保険料などが含まれる
個人向けカーリースにはプランによって、月額費用にメンテナンス費・保険料などが含まれています。
月額費用を支払えば、タイヤ・バッテリー・オイル交換などのメンテナンス費を始め、車検代や税金(重量税・環境性能割・自動車税)、自賠責保険料なども個別に支払う必要がありません。
そのため、個人向けカーリースなら車検代・税金・保険料のためにお金を貯めていなくても、車に乗れるといえるでしょう。また、月々・年間の出費を把握できるため、収入が安定しない方にもメリットがあるといえます。
残価設定により月額費用を下げられる
個人向けカーリースでは、残価(リース満了時の車体価格)の設定が可能です。残価を高く設定すれば月額費用を下げられるため、毎月の出費が抑えられます。
利用に応じたプランが用意されている
個人向けカーリースでは利用期間・残価設定・諸費用・車種に応じて、いくつかのプランが用意されています。
利用期間
利用期間ではカーリース会社によって、1カ月単位の短期に加え、3~9年ほどの長期プランが用意されているため、利用する方の事情に合わせたプランの選択が可能です。
残価設定
残価設定では、残価を設定できるオープンエンド方式と残価を設定しないクローズドエンド方式を用意しています。
オープンエンド方式ではリース満了後に残価清算が必要です。残された車の価値によって差額分の受け取りまたは、支払いが発生します。
クローズドエンド方式では、残価設定がないため清算する必要がありません。そのため、月額費用を抑えるか、残価清算の負担を避けるかによって、残価設定の有無を決めましょう。
諸費用
個人向けカーリースではプランに応じて、月額費用に車検代・税金・メンテナンス費などの諸費用が含まれます。とはいえ、プランによって月額費用に諸費用が含まれる範囲は異なるため、費用負担の範囲を決めてからプランを選びましょう。
車種
個人向けカーリースで用意されている車は、新車と中古車です。頭金・ローンを組むための貯えがないけれど新車に乗りたい方には、新車に乗れるプランが用意されています。
また、すぐに車が必要・月々の支払いを抑えたいといった方には中古車に乗れるプランも用意されているため、利用する方の事情に合った車を探せるでしょう。
手続きが簡単
個人向けカーリースのほとんどは、ウエブ上で申請手続きが完了します。カーリースの申請が通るとカーリース会社から連絡が入ります。
契約内容に問題がなければ契約を結ぶことをカーリース会社に伝えてください。あとは、必要書類を郵送で提出すれば、契約は完了です。指定した日に車が納車されます。
また、リース期間が満了を迎えた際の手続きも簡単です。同じカーリース会社で再リース・車の乗り換え・車の買い取り・車の返却手続きを終えられます。
節税効果が見込め会計の手間が省ける
個人向けカーリースの利用料はすべて、個人事業主の経費に組み込めます。計上する経費は一定のため、会計の手間が省けますし経費の計上による節税効果も見込めるでしょう。
また、会計処理も簡単に終えられます。新車を購入した場合と違って、リース料は新車の購入費用は固定資産と見なされません。そのため、減価償却により会計に計上する手間がないといえます。
新車を購入しないので、乗用車なら6年、軽自動車なら4年に渡って会計に計上する減価償却の手間を省けるでしょう。
個人向けカーリースを利用する際の注意点
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個人向けカーリースの利用では、いくつかの注意点を押さえてからリース契約を結びましょう。以下に個人向けカーリースで利用する際の注意点をまとめました。
リース契約を結べない・利用後に思わぬ出費が発生したなど事態に見舞われないように、取り上げた注意点を把握しておきましょう。
- 中途解約ができない・解約金が発生する
- 走行距離に制限がある
- 原状回復の義務がある
- 審査がある
- 残価清算には2つの種類がある
中途解約ができない・違約金が発生する
個人向けカーリースでは、原則リース期間を満了するまで中途解約はできません。理由は、カーリース会社がリース期間に応じたリース料を受け取れなくなるためです。
交通機関の発達した都市部へ引っ越す・新車への乗り換えを希望するなどの場合でも契約期間内なら、基本的にカーリースのサービスが継続されます。
ただし、以下の場合ではカーリース会社によって中途解約が認められています。ただし、中途解約の理由によっては解約金が発生するため、注意が必要です。
- 事故により車を修理できない
- 盗難に遭って車を利用できない
- 契約者が亡くなった
- 海外へ赴任するため車を利用できない
- 免許を返納したなど
カーリース会社によっては、海外への赴任・免許の返納に限って中途解約の違約金が発生しないため、個人向けカーリースのサービスを利用する際はカーリース会社の利用規約を確認してからリース契約を結んでください。
走行距離に制限がある
個人向けカーリースでは、月・年ごとに走行距離を定めています。月間の走行距離は500~2,000キロメートルで、年間の走行距離は6,000~24,000キロメートルほどが目安です。リース期間が長いほど、月間の走行距離を長くする特徴が見られました。
とはいえ、定められた距離を超えて走行すると超過した分の清算が求められるため、個人向けカーリースを利用する前にひと月にどの程度、車を走らせるのかを調べておきましょう。
カーリース会社によっては、走行距離に制限を設けないプランも用意されているため、月間の走行距離・支払う費用を考量して契約プランを選んでください。
原状回復の義務がある
リース契約の満了時に車の返却する場合、車を元の状態に戻す必要があります。車体・内装の傷・凹み・汚れや、窓ガラスの割れ・補修跡などがあると、程度によって修理費用を清算しなければいけません。
とはいえ、カーリース会社によって原状回復費を負担するプランも用意されているため、個人向けカーリースで車に乗るなら傷などをつけない利用や原状回復費が含まれるプランの選択などを心がけましょう。
審査がある
個人向けカーリースは、誰でも利用できるわけではありません。カーリース会社が定める基準を満たす必要があるため、注意が必要です。
リース料を毎月納められる収入があっても、収入が安定していないアルバイト・個人事業主や未成年・主婦・無職・就職を控えている大学生などは、安定した収入を得ている家族・親族の連帯保証を必要とする場合があります。
残価清算には2つの種類がある
個人向けカーリースでは、リースの満了時に済ませる残価清算を確認しましょう。理由は、残価清算によってリース満了時の金銭負担を高めるからです。
残価清算にはオープンエンド方式とクローズドエンド方式があります。オープン方式の特徴は利用者に残価清算の責任がある点です。対して、クローズドエンド方式はカーリース会社に残価清算の責任があります。
オープンエンド方式は利用者が残価清算を済ませるため、リース契約を終えた時の車両価値が契約時に設定した残価(車両の価値)を下回っていれば、差額分を支払わなければいけません。
一方、クローズドエンド方式なら残価清算はカーリース会社が済ませるため、残価の差額があっても利用者の負担はありません。
このような点から、個人向けカーリースを利用する際は、残価設定の種類を確かめましょう。オープンエンド方式で月額費用を抑えると、残価が高く残価清算での負担が大きくなる可能性があるため、注意してください。
おすすめの個人向けカーリースは「カースタくるまリース」
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「カースタくるまリース 」は、伊藤忠エネクス株式会社が提供する個人向けカーリースのサービスです。月々定額で国産・海外の新車・中古車に乗れるため、出費を抑えつつセカンドカーや個人事業用の車などを確保できます。
月間の走行距離は?
月間の走行距離は以下の3つです。月々の走行距離を把握してから、月間の走行距離を選びましょう。
【月間の走行距離/キロメートル】
- 500
- 1,000
- 1,500
支払い条件は?
頭金は0~100万円までの金額(10万円刻み)から選べ、上限は車両価格の50%です。また、ボーナス時の支払い加算も設定されています。
ボーナス時の加算額は0~5万円(1万円刻み)です。ボーナス時の支払い加算は年2回を設定しています。
カーリースのプランは?
カーリースのプランは以下の3つです。
- シンプルプラン
- ベーシックプラン
- ワイドプラン
シンプルプラン
月々の料金に車両代・税金・自賠責保険料を含んだプランです。月額費用を抑えて、車検やメンテナンスの依頼先を自分で選びたい方に合ったプランといえます。
ベーシックプラン
シンプルプランに車検費用を加えたプランです。法定点検・定期点検先を探し、オイル交換などのメンテナンスができる方に適したプランといえます。
ワイドプラン
ワイドプランに点検とメンテナンスサービスを加えたプランです。車に詳しくない方や面倒な手続き・支払いをまとめて済ませたい方などに合ったプランといえます。
カーリースの契約期間は?
リースの契約期間は以下の3つです。
- 3年
- 5年
- 7年
3~7年と長い期間の利用を想定しているため、生活環境の変化が少ない方に適したカーリースといえます。
月額料金は?
月額料金は1万円台から用意されています。5万円以上の月額料金も用意されているため、利用者の費用負担に見合った月額料金を選べるでしょう。
残価設定の有無は?
「カースタくるまリース 」では、オープンエンド・クローズドエンド方式の両方が用意されています。
中途解約はできる?
中途解約は原則認められていません。ただし、車が盗まれた・全損事故に遭った場合は、違約金を支払って中途解約を済ませられます。
まとめ
出典:
個人向けカーリースについて、サービスの特徴や似ているサービス・支払い方法との違い、サービスを利用する際の注意点などをまとめました。
個人向けカーリースは月額費用のみで、車に乗れるサービスです。ただし、カーリース会社によっては提供するサービスに違いが見られるため、注意点で取り上げた内容を把握してから、利用するサービスを選びましょう。
これから個人向けカーリースを選ぶなら、「カースタくるまリース 」の利用がおすすめです。
利用する方の事情に応じたプランを選べるため、新車の国産車に乗りたい・家計や個人事業にかかる負担を抑えたい・長く車に乗るつもりといった方に適しています。
車に興味がある方は、こちらの記事にも目を通してみてください。