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2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

小説は大人の読み物です 「addict ヱディクト」 ch 6

「私の役目は、留まり回復を少しでも」ひとりが離脱、目を覚まして加わる一人は二公演後に倒れた観客である。食事は拒んで身の世話を恩を知らずに除けた。 男性二人がアイラの考えに、マネージャーはことと次第によって三度目は見送らせていただく、いくらア…

ch 5

「場所を移したほうが、」アキは傷の具合いを確かめ包帯を巻きなおす、質膝の、左右奥の隅に体を、畳が擦れる。一晩眠れずに命が守られます、カワニから受けた一報、二三枚と指の挟み束の上に乗せた。特別室の許可はありのまま受け渡し日を告げて、とその日…

ch 4

「先に行ってはいけませんよ、」振り返り制止を両手で、片足は進む先に向き、跳ねてマネージャーが角を曲がる。保管場所は自販機の並びのロッカー、壁の真裏、通り過ぎた暖簾とも接するか、同区画でタバコが吸えた、あいつのようになにもかもは効率の悪い、…

ch 3

「見せてはくださらないの?」「二枚は、発見したお二方、ということでしょうか」二公演を手元にアンケート用紙がだらり手の抱えをこぼれる。だったら場所を変えて、他人の僕が聞いていられませんよ。「読み取れず誤りを正当と、受け取る先を潰した」責を問…

ch 2 10時間前

喉から手が出るほど、目を覚まして出逢う人は涼やかで撫でおろした胸が思い出されます。同乗したフェリー乗り場までの車中に息の合いまして、弾むとは期待を投げておりましたの。ホテルはロビーで落ち合う、前日仕事が立て込みまして何かと都合の好くは、宿…

state ch 1 12時間前

胸に抱え揺れた見えやすく振る舞うやさしさを都心の、中央駅で会いました。都合により鞄から歩速を緩めて、ちらり人が通り直線と視線がぶつかれば私は約束の五分前にあの人と意思を通わせたのです。端的に、同僚が私をいつも付け狙うので、無理もありません…

ch 10

「冗談をあんたの口から聞くとは、酔いがさめて物を言えよ」「部長」「部外者を交えて、事務所の人格を問われてこいつが痛くもかゆくも、しれっと居座る観客はどうだい、耳すら閉じていやがる」「目の当たりに一人にさせるわけには、犯人かもしれません」「…

ch 9

「頼まれた機材を」頭を向ける一台はオオガキの軽ワゴン車、去るカワニは腰の低く、関係を仲睦まじくとは、見えたか、角度によりけりさ。はい出て運転席をお尻から、反対へまわれよ。問いをぶつける、手にしたキーの正体は、「犯人では、あなたが答たえ」ボ…

8 ch

「つかぬことを」見様見まね、入力出力を見、差込口の形状は見分けのつきます。いいえ、演奏はよろしいので、客席のアイラ・クズミは心配は無用、週末の演目をこちらにずらす、誤りを正します、ここを終え取り掛かるは次回の定期公演が演奏、。つまり二週前…

ch 7

持ち寄る情報を告ぐ。貨物車両が運転手の寝室、畳敷きは三畳の個室にけが人二名とアイラたち主催側に刑事とその連れが集まる。心に傷は壁に寄りかかり、外傷はちゃぶ台に肘をつく、足はだらしなく長座。私とタテカワはドアの両脇に腕を組む、スタイリストの…

ch 6

「いずれ知る。問われ、賢明でしょう」「手荷物は北海道に送くるとばかり、隠さずとも撮影に応じてあげましたのに」隣室を尋ねる、開けておくよう、すかさず外へも。通達をこればかりは、身の潔白に一役。空いた、天井。二段ベッドは迫まる。「出て行けると…

ch 5

息を呑んだ。有り様を疑い真偽をこの目で、誘い出したくて、私は駆けた。警告と云う名の伝言か、それとも、いや。すがたは残されるも修復を願い縋ろうとは。、固まる心に海だから、言い聞かせた。ミキサーの、弾けた残骸をオオガキは拾った。 船内を駆け回る…

ch 4

都心に拠を構えた歌手アイラ・クズミは演奏の場を一言か地上に留まるを、上空に続いて沖合いは船を選らぶ。目に触れて示した、報告を受けた彼女は上着を滑らせ争議を、上がる。客室へ駆けた。「ヒト型の入物」、カワニの損は私へ流込む。 断りを、かき別けて…

ch 3

「目に留まりますよ」「優しいのね」「それとも見返りがほしくて?」「識別に長けて、席までを正確に言い当てます」「、なんと?」「塩漬けは適度にシソを加えませんと、ね」「選ぶ楽しみが失われましたが」「あら、不確定に価値などがあって」「握手に他人…

ch 2

「出ます」スタジオを早朝に時を計れる電車を選ぶ、「後日改めて改善をこちらに」余分に一席買わされた挙句、急かされて搭乗は人目を引いた。当地、待たずと出迎える車は手筈の通り、「抱えます」顔を車内へせっかくはそちらの早合点では。「反対のドアを開…

addict ヱディクト

本日から新しい小説を掲載します。 ch 1 「お待ち致しておりました」あわや衝突、彼がマネジャーであるらしい、東北までを車で大変な御足労を願いました、「いやはや安堵は、していられませんよ」、胸を張る姿は奇妙にも様になる、オオガキは案内役を助手席…

put on more layers of clothing 1

「待つの、それ」 「私のことですか?」 「、あなたが誰だか知らないけど、はぁ、返事をしたもの。居るじゃないの、はっつ、はっ、、ふうう」 「車内の忘れ物でしたら、届出は明日の朝ですよ」「駅員の姿はありますけど、時間外に彼らは応じません」 「袋の…

夜かいの翌週。賑やかな通り、『ブーランジュリー』供給の『コーヒースタンド』が提供(おく)る例のミルクフランは長蛇の列へ次から次、人を吸い寄せる。入店を前に三人に一人が『エザキマニン』より筋向こうへ心変わり、待ち時間の長さが仇と出る。通りは整…

「松本商店に落ち着きました。あれは、作戦だったの、ですかね」 「一本気だと思うよ店長は。けど、cleverness(クレバー)と捉えるのが正しい映(みえかた)だろうな」 「おいしいですよね」 「同意を求めるな」 「いいじゃないですか、減るもんでもなしに」 「…

はじめにクロス、つぎにフォーク 3

「いやあ、いや。『ブーランジュリー』で合羽を借りてひゃあ正解でした。屋根付通路(arcade)を出たとたんにこの大降りでして……すいません大きな声で突然。その、今よろしいですか?」顔を出したのは、約一時間前にハブと供に店を出た樽前である。 「出来上が…

はじめにクロス、つぎにフォーク 2-2

「新潟県T市の出身、町の主産業に金属加工業を据えたそこを故郷と仮定し、さらに銀製品を取扱う業者が身内もしくは知人にいたとして表立った順路(route)と密かに通じ特別受注による仕事が仮にさらにまかり通ったとして、あなたが云う血液を多量に浴びたであ…

はじめにクロス、つぎにフォーク 2-1

「鈴木さんが持ち込む資料によれば、種田さんの断言と区役所の記録は符合します。論議を他外(よそ)に、日本正さんの妻はその死亡が確定したわけですね。では生きていた、僕と維(つな)がる訪問者は単なる思違であったのか、書類より訪問者(このかた)こそ居場…

はじめにクロス、つぎにフォーク 1

「死体の目撃者と死体を生み出す殺人鬼の一人二役を日本正さんは挙手自ら望み犯則へ任せた。順に追う。目撃を証する者と探し、現れ出でるや空(あき)つ手。暗渠のその一間酒の気夥(おび)らん坂上貴美子さんが眩(ま)い込む。計画の中(うち)もしくは僅か起りう…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 8

「店長、聞きました?橋口さん、『PL』の全店に商品を納めてるんですって、野菜がたんまり余って大変らしいですよ」 「はは、お恥ずかしい」後頭部に橋口の右手が所定と言わんばかり吸い付く。やや前に傾く上着(jacket)を迫出(せりだ)す下っ腹が小山、暗室…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 7

はぐらかす説明の施しは意図的な構成が背景に見え隠れする。おそらく何かしらが結実するに違いない、種田は店主がわざと雄弁を気取る様を見抜いた。本質を早く!、急立てる気忙な連中の黙殺には無碍に扱うが適当。これで最大の効用が得られる。店主の解説を…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 6

規則に従う、私たちを含めたS市民の扇動・洗脳は水面下で日常生活に私たち自身が取り入れた。店長は言切る。各自に付与された規則は単数複数、幾多、数多。外に目の向くいわゆる社交的な人は自害を招く内省侵食に独立した個人の復旧に、山篭りや孤島の野生…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 4

「素人なりに事件に適度に通じていた。不可抗力の仕業も当嵌(あてはま)る、開店に欠くことなしのしつこい随伴に毎日晒された。前を置きはこの程度に、さて、事件をどのように解読したか、これについては少々難儀な会見とならざるを得ない、というのも、とて…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 3

「柔焼菓(sponge cake)を一覧(menu)から削除……この場で慌ててもいます。即決は、難しい」樽前は詠じるがよう両のこめかみを挟む、節くれ立つ指はまるで蜘蛛のよう。 「一号店のみです」店主は、樽前の勘違いを指摘した。 「なんだぁ、それならそうと、いやあ…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 2

「coffee(コーヒー)は私が淹れます」coffee(コーヒー)豆が選ばれ倉庫の棚に並びはしない。半端な飲み物の提供は避けたのである。小川は即席(インスタント)の粉末を携行するのだろうか、店主の考えはとんと及ばない。 靴を鳴らして段差を上がる種田が彼女等の…

役不足な柔焼菓(sponge cake)と不確かな記憶 1

夕方の帰宅混雑(rash)にcoffee(コーヒー)豆が間(まに)合う、客の切れ間を縫う樽前が配達のお礼にと午後八時頃coffee(コーヒー)を従業員それぞれに手渡した。厨房に踏み入れた時機(とき)にと彼の打診、本日閉店後の会合に僕は了承した。場所は『エザキマニン…