コンテナガレージ

サブスク・日常・小説の情報を発信

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

14  1233

「お疲れ様です」日暮れ、入り口は夕日の赤に店を訪ねた。長いといつの間に日は短く気の早いトンボがふらちら器用に避けて雪虫との扱いはこの機能なのだと、至る。 「帰ったら」来て放なつ言葉、店長はこちらの体を案じ、明日の当番にその体力は戻るのかと、…

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「お疲れ様です」日暮れ、入り口は夕日の赤に店を訪ねた。長いといつの間に日は短く気の早いトンボがふらちら器用に避けて雪虫との扱いはこの機能なのだと、至る。 「帰ったら」来て放なつ言葉、店長はこちらの体を案じ、明日の当番にその体力は戻るのかと、…

13   1168

パイプ椅子に腰を掛けて、耳の目の向く、目を閉じ山に空気に体を預ける。真横、細い棒が開いた倉庫の口、白くひびの入る床とつかず離れず吹き流れる風に任せゆらと、遮光filmの重しに。車で待つことも、煙草を吸われると良い、灰皿を持つなら警察は口を出せ…

13   1168

パイプ椅子に腰を掛けて、耳の目の向く、目を閉じ山に空気に体を預ける。真横、細い棒が開いた倉庫の口、白くひびの入る床とつかず離れず吹き流れる風に任せゆらと、遮光filmの重しに。車で待つことも、煙草を吸われると良い、灰皿を持つなら警察は口を出せ…

12  1109

「運動不足が祟った、足をつけてなら得意なのに、」覗き込む二人の刑事を息を切らせて髪の間より、解れた前髪は休日か休憩時間に長さを整えろ、言われなくとも、館山は上体を起こす。 「藁を筒状に、何かを巻いていたか」 「堆肥でしょうか?」 「室ですよ」…

12  1109

「運動不足が祟った、足をつけてなら得意なのに、」覗き込む二人の刑事を息を切らせて髪の間より、解れた前髪は休日か休憩時間に長さを整えろ、言われなくとも、館山は上体を起こす。 「藁を筒状に、何かを巻いていたか」 「堆肥でしょうか?」 「室ですよ」…

11   1053

野菜は置くか、種はどこ、満席を期に張り紙 「野菜あります。なきは種。 所在は各自お答えしかねる 店主」回答は四分の一を応える、役目を国見蘭に負わせた、補てんを考えておこう。時は等量急いて動きはこちらに軍配、エアコンという概念は厨房に立ち汗にま…

11   1053

野菜は置くか、種はどこ、満席を期に張り紙 「野菜あります。なきは種。 所在は各自お答えしかねる 店主」回答は四分の一を応える、役目を国見蘭に負わせた、補てんを考えておこう。時は等量急いて動きはこちらに軍配、エアコンという概念は厨房に立ち汗にま…

10  1007

「お時間よろしいですか?」二階の窓に向かい熊田が頼む、門前は館山リルカの実家、車は空港にてレンタカーを借りた。警察です、熊田は反応を待ち二言目を告げる。 だから、強い。母親は網戸越しに一匹の侵入も許しません、蚊ほどもね、あのひとなら言いかね…

10  1007

「お時間よろしいですか?」二階の窓に向かい熊田が頼む、門前は館山リルカの実家、車は空港にてレンタカーを借りた。警察です、熊田は反応を待ち二言目を告げる。 だから、強い。母親は網戸越しに一匹の侵入も許しません、蚊ほどもね、あのひとなら言いかね…

6  313

道路地図は正しい。様変わりに発刊が追い付かず、あえて更新を諦めた。時の経つ一冊に苦情は訴えを喉に留める。種田たちは線路沿いを駅へ、車両基地に阻まれる、転回、引き返し線路の向こう、車両基地が流した。見えた地に阻まれる田たちにО署の刑事らがあや…

6  313

道路地図は正しい。様変わりに発刊が追い付かず、あえて更新を諦めた。時の経つ一冊に苦情は訴えを喉に留める。種田たちは線路沿いを駅へ、車両基地に阻まれる、転回、引き返し線路の向こう、車両基地が流した。見えた地に阻まれる田たちにО署の刑事らがあや…

5  263

座面を伝わる振動の程よい刺激が目立ち、小川安佐の無鉄砲な敵陣突破は訪れたはずの無言を買い取れた。I市の南部、西は時を担う浮島と日本海、北北西、北北東に連山が居並び、真北に盆地を見る。残る地域は平野部と起伏は少ない、電車が中心部を通る、町の…

5  263

座面を伝わる振動の程よい刺激が目立ち、小川安佐の無鉄砲な敵陣突破は訪れたはずの無言を買い取れた。I市の南部、西は時を担う浮島と日本海、北北西、北北東に連山が居並び、真北に盆地を見る。残る地域は平野部と起伏は少ない、電車が中心部を通る、町の…

4  170 

「О市署の、種田と言います」彼女は警察手帳を見せた、右の指は引継書を掲げる。「我々はI市警察の要請を受け捜査に当たる」 「警察の人とは、横柄な物言いではいやはや失礼を」半被、紫に袖口は白く縁取られ、太い線が衿にも縦は足元と伸びる。詰まった首…

4  170

「О市署の、種田と言います」彼女は警察手帳を見せた、右の指は引継書を掲げる。「我々はI市警察の要請を受け捜査に当たる」 「警察の人とは、横柄な物言いではいやはや失礼を」半被、紫に袖口は白く縁取られ、太い線が衿にも縦は足元と伸びる。詰まった首…

3 四月前期  124

断固、反対を貫いた。彼女の狙いはあれへ向けて隠し立てもそこ々に舌なめずり、すまし顔の裏は丸見えだ。立聞き、張り出て気配へ皆の向く。当事者であるから、「私が図々しかったのです」、身を引く素性は町を出、離れるだろうさ。トマトを知りたい。どこま…

3 四月前期  124

断固、反対を貫いた。彼女の狙いはあれへ向けて隠し立てもそこ々に舌なめずり、すまし顔の裏は丸見えだ。立聞き、張り出て気配へ皆の向く。当事者であるから、「私が図々しかったのです」、身を引く素性は町を出、離れるだろうさ。トマトを知りたい。どこま…

三日月より望月に   2   90

「晴れましたね」 「うん」 「お邪魔でしたか?」 「五分五分」 「正直ですね」 「館山さんが仲立ち、早くに店を出た。実家、一言で表すと、そうかな」 「じゃが芋に飽き足らず、まったく恥ずかしい限りですよ」 「お米は助かるよ」 「、自己満足ですよ」 「…

三日月より望月に   2   90

「晴れましたね」 「うん」 「お邪魔でしたか?」 「五分五分」 「正直ですね」 「館山さんが仲立ち、早くに店を出た。実家、一言で表すと、そうかな」 「じゃが芋に飽き足らず、まったく恥ずかしい限りですよ」 「お米は助かるよ」 「、自己満足ですよ」 「…

「重着り」 プロローグと1章1~6までを掲載します。

40 持ちものに問ふ。あらずと良い、あれば好き、なきはなし。天罰にいい気味をひそか、声の殺した揶揄が起ころうはずが、ありし日他者より分かつ。天の恵み。ひたひた熱き雲と生ぬるく、時と涼風を運び、林のごうごお揺れる。植わり天与りの頂はいつ果てると…

「重着り」 プロローグと1章1~6までを掲載します。

40 持ちものに問ふ。あらずと良い、あれば好き、なきはなし。天罰にいい気味をひそか、声の殺した揶揄が起ころうはずが、ありし日他者より分かつ。天の恵み。ひたひた熱き雲と生ぬるく、時と涼風を運び、林のごうごお揺れる。植わり天与りの頂はいつ果てると…

9  939

「うわぁ、出たあ」 「館山さんのことは言えない」 「裏口が開くとは」小川安佐は額をぬぐう、目線は入口doorに送られて「叩いた人から少しずつ集金してやりましょう。時間の問題です」 店内は正午を過ぎて日差しを遮る、新聞紙の隙間なくtapeに留まる。pizz…

9  939

「うわぁ、出たあ」 「館山さんのことは言えない」 「裏口が開くとは」小川安佐は額をぬぐう、目線は入口doorに送られて「叩いた人から少しずつ集金してやりましょう。時間の問題です」 店内は正午を過ぎて日差しを遮る、新聞紙の隙間なくtapeに留まる。pizz…

8 六月 上弦   892

顔見知り、住まいを設けおいそれと他所へ移るには、製法を訊いたとてそっくりは自戒の念に指摘よりもでしょう。いつかいずれは十も二十も下、真似てごらんなさい。 決まりを守ったらいかがか、足をはこべ、 一心同体、一蓮托生、外を出歩く暇が、あなた方の…

8 六月 上弦   892

顔見知り、住まいを設けおいそれと他所へ移るには、製法を訊いたとてそっくりは自戒の念に指摘よりもでしょう。いつかいずれは十も二十も下、真似てごらんなさい。 決まりを守ったらいかがか、足をはこべ、 一心同体、一蓮托生、外を出歩く暇が、あなた方の…

7  848

二十分をかけ店先の海水浴場にお決まりの重なる浮き輪、館山は刑事たちの処遇を体感、捜査権が市外であるといらぬ心配に、タイヨウ食品は受付をこましゃくれた白銀の触ると血の出る恐れ、木型のオブジェは口の開いて、用向きを問う、地下三階、白衣が制服に…

7  848

二十分をかけ店先の海水浴場にお決まりの重なる浮き輪、館山は刑事たちの処遇を体感、捜査権が市外であるといらぬ心配に、タイヨウ食品は受付をこましゃくれた白銀の触ると血の出る恐れ、木型のオブジェは口の開いて、用向きを問う、地下三階、白衣が制服に…

6  805

「どう思われます」 「即答はしかねる、車内それも人の車で話せる内容かな」 刑事二人は熊田が運転するレンタカーは後部座席に収まる。上司の車は路上を消え、方角をともに厚意に甘えた。 交通課へ連絡を控える、静けさの正体が西へ向かう車の列を、最寄り駅…

6  805

「どう思われます」 「即答はしかねる、車内それも人の車で話せる内容かな」 刑事二人は熊田が運転するレンタカーは後部座席に収まる。上司の車は路上を消え、方角をともに厚意に甘えた。 交通課へ連絡を控える、静けさの正体が西へ向かう車の列を、最寄り駅…