コンテナガレージ

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2022-12-12から1日間の記事一覧

蒸発米を諦めて1-9

「手が止まっているよ、あと十分ほど炒めて」たまねぎは小川の持つフライパンで真っ黒く焦げたように、しかし匂いは甘く、仄かに香ばしい。 店長はとり腿肉を冷蔵庫からバットごと取り出す。納得のいかない表情で小川が視線を送ってくる。 「あの人が他人に…