コンテナガレージ

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私は猫に石を投げるでしょう2-1

地上→五F

 五階のフロアに足を踏み入れるまで陰鬱、まるでこれから拷問を受けにわざわざ、出向くみたいに思えた。社ヤエは息を吐き出しそうなほど、肺にたっぷりと息を吸い込んでから、フロアに突入しても、デスクに突くや否や、背中を叩かれた拍子に息を吐き出し、よどんでる空気を早々に取り込んだ。生活のためとはいえ、毎日のノルマが重くつらい。この仕事が好きで始めたのに、最初はそれはよかった。だって、私には才能があるって決め込んでいたのだから、猥雑な環境でさえ、私はよりその力を伸ばせて見せると、躍進を誓った輝かしい昨日は、もう思い出せないほど、遠い昔。気分良く、毎日つけていた一日一ページの日記は、記憶を書くことを躊躇い、週間の見開きの最低限のスケジュールに取り替えて以来、今日は放り投げたままだ。

 円盤型のCDは魅力的でも、聴く曲によって私の作業進度は格段に落ちてしまう。昨日はダウナー系のとろけそうな意識にデスクに座っている時間、呪いでもかけられたように、何度か死神の姿を探したほど、気分の落ち込みは相当重症であった。作業工程の半分を目処に昼食を摂取、夕方の五時にやっと半分の大台、だがここからが長く、残り三時間に退社時間を大幅に超える私。残業は基本的には許されていない、残る場合には、確実に今日中の仕上げを確約しなくてはならない。その時点でお手上げと、投げ出すことも可能だが、次の仕事はさらに困難な作業効率を求められ、しかもクライアントの細かな案件の作業が待っているのだ。このシステムで何人が辞めたことか。しかし、独立するには私は、まだ力不足であって、けれどこのまま疲弊していく私を維持することができるのか、体との、いいや精神力との相談に最近では毎日覚醒した神経を押さえつけるように、何とか薬を飲んで眠りについている状況だった。体は痛みを発し、無理やり寝ているためか、疲れが慢性的に溜まり、まったく体が私の思うとおりに動いてはくれない。仕事をスムーズに片付けて颯爽と帰宅する同僚は、表情も艶やかでさわやか。私は仕事終わりの楽しみを持っているわけではないが、定時に帰りたい欲求は一度でいいから満たしてみたい。また、出勤や早々に帰り支度を内部で作り上げている。いけない。立ち向かえ。だけど、可能だろうか、弱さが牙をむく。

 考えすぎだというのは身にしみて理解している。しかし、言うことを聞いてくれたら苦労はしないのだ。私は、大きく息を吐いて、再生ボタンを押した。イヤフォンを耳にはめる。

 疾走感溢れる楽曲。ようおうし、わたしは軽く拳を握り、肘を両腕、交合に引いた。ただ、その瞬間を同僚の先輩に見られて、何をしているのだ、だからお前は、そういった眼差しを向けられてしまう。這い上がったはずの私が、また奈落の底に舞い戻る。

 とにかく、仕事だ。時間がかかるのだ、早く向き会わないと、私は今日の仕事を取りまとめたメールを開いた。