コンテナガレージ

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赤が染色、変色 5

 紙が踊る、手紙だ。二つの記憶に関連性を見出すとでも言うのか、発光体を模して点滅を繰り返している。

 一度、煙草を口にくわえる。吐き出した煙、念のため、灰を落とす。瞼を下ろす、気配なし、足音は離れて複数が観測される、接近の割合はきわめて低い。

 アンケートと死体を交互に想起しよう。あくまで演奏に主眼を置いたメンテナンスだ。

 まずは、アンケートから。年代のばらつきは比較的顕著に表れた。次に扇風機の首を振るみたいに客席を捉える、圧縮した記憶を再構築、映像は疲労につながるので画像を選択した、うん、思ったとおりファン層は東京の定期ライブに比べると年代は多種多様だ、また男女差の割合はどうだろうか、アンケート用紙のデータを呼び出す、映像は一端閉じる。比較年齢差及び男女比率の……ばらつきは控えめ、当該地までの所要時間の平均は約一時間前後、これは最寄り駅とを結ぶバス経路に交通手段の限定が反映した結果、帰りの帰宅交通手段は、大まかにタクシーと徒歩が大半を占めるか、なるほど、比較的時間を読めるバスを遅刻をけん制して選んだ、ということか。なお、居住区を離れた場所は同県であっても道には迷うらしい。ちらちらよぎる、グッズの販売は後に回す。お客の購買欲を誘い、プレミア価格の法外な値とはじめから手を結んではいないのだ、現に売られているのは市販のTシャツやタオルと同等の価格。昔から不思議に思うが何故Tシャツを販売するのだろうか、これはまたの機会に考える。