コンテナガレージ

仕事(フリーライター)、日常、小説、その他諸々

あいまいな「大丈夫」では物足りない。はっきり「許す」がききたくて 2

小川安佐はpizza(ピザ)生地の具合を一時間の休憩から戻る館山リルカに見てもらい、かろうじてお客さんに提供を許す合格点をもらった。店長はそ知らぬ顔に過言(いいすぎ)はと、それでもpizza(ピザ)生地については先輩に全権を一任するのだった。たまに確認を…

 あいまいな「大丈夫」では物足りない。はっきり「許す」がききたくて 1

白に塗り替えた内装、自動扉(door)の一枚外側に鎧戸(shutter)、導き光床に一筋二筋陽が漏れる。倉庫を思い起こす。罪悪感と身を寄せた「明るくなければ」は、体内で最高域(peak)を迎えた。立ち上り、霧散。煙草の煙みたいだ。種田は日本正(にほんただし)の吐…

「はい」か「いいえ」 7

「臨時休業」を力いっぱい書き付けた印刷(copy)用紙を店内から貼り付ける。 筆pen(ペン)の踊る動きを求めて隣の文房具店へ押し合いへし合い、命からがら目的の商品を買い、四つに折り畳んだ白衣(はくい)から取り出す用紙に清算(レジ)台を断って借りる。購入…

「はい」か「いいえ」6

常人の発想は疑いようもなく妥当、正当性を帯びる。頚部を胴体から切り離す手技にknife(ナイフ)の適用は短時間における作業に不適格な選択だ。切断面の歪みのない均一な面、傾斜は一撃による製品、作品と呼べる。手入れされた包丁はスムーズに肉の繊維をぺろ…

「はい」か「いいえ」5

「凶器を犯人が持ち去る、行方は像録機(camara)が追いきれず途切れてしまった。目撃者は二名で地下道から見上げことの惨劇を目の当たりにした。けれど、犯人の姿は見ておらず、逃走する犯人らしき姿も覚えがなかった……。S駅で起きた事件なら私知ってますけ…

「はい」か「いいえ」 4

「……という幕劇(drama)みたいな映画っていうのもありですけど、最近のは高感度の無線集音器(ワイヤレスマイク)が鮮明(clear)な映像と相まって物語の本質をないがしろにしてしまってる。人間の視力と聴力を超越したがために失ったものを取戻すべきなのですよ…

「はい」か「いいえ」3

被害者の遺送時期と遺送先の詳細を求める催促に、熊田は我冠せず、待ちの姿勢を貫く。捜査に手は貸すが管轄内の段取りまでを明かしてなるものかよそ者、隣家の庭を出入りするから、熊田の裡である。見つかる肩口の痕にも刃物の触(あた)りは望めもせずに留保…

「はい」か「いいえ」2

「店長、この新聞も持て帰ります?」国見蘭と館山リルカは予測に準じさっさと店を出た。ぐずぐずと着替えを最後に小川安佐が精算台(レジ)に積み重なる雑誌、読み物の束に手をかけた。暴風雨、洪水警報はS市全域に発令、午後九時半を目処に店を閉めた。九時…

あいまいな「大丈夫」では物足りない。はっきり「許す」がききたくて 1

白に塗り替えた内装、自動扉(door)の一枚外側に鎧戸(shutter)、導き光床に一筋二筋陽が漏れる。倉庫を思い起こす。罪悪感と身を寄せた「明るくなければ」は、体内で最高域(peak)を迎えた。立ち上り、霧散。煙草の煙みたいだ。種田は日本正(にほんただし)の吐…

  「はい」か「いいえ」1

先週は店の二階にとって開業から今日までで最も脚光と活躍の場を与えられたろうか。二週間に一度、手抜き掃除を続けていて正解であった。月曜の昼食献立(lunch menu)は気温の低下を考慮したシチューを起用し日曜の夕刻あたりから取り掛かり終電の一本前まで…

『する』が次第に『すべき』に変わり、『すべき』はころりと『しなければ』

手ごたえを感じるなどとは恐れ多い、立ち止まり居座る安住の地であってたまるか。 日本正(にほんただし)は暑さを日増しに否応なく体感する北の夏仮居(かりずま)いの一屋へ網戸を取り付けようか、思案は着替えと退室の数分内でのみ許す、昨日は配送業務を行う…

「はい」か「いいえ」1

先週は店の二階にとって開業から今日までで最も脚光と活躍の場を与えられたろうか。二週間に一度、手抜き掃除を続けていて正解であった。月曜の昼食献立(lunch menu)は気温の低下を考慮したシチューを起用し日曜の夕刻あたりから取り掛かり終電の一本前まで…

テーブルマナーはお手の物  6

「つまり、私たちと言葉を交わした二人はまったくの別人であった、これを信じろとでも?」 「お怒りは重々承知、僕だって騙された一人だよ。種田がすべてを見通せる博識ぶりは認めるけど、だれにでも見落としや失敗のひとつはあるんだから。汚点と思わないこ…

 テーブルマナーはお手の物 4

「様子を見てくるよ。やっぱり窓が気になる」おもむろに鈴木は粒の大きな雨の中へ再び出て行った。気乗りしないが、種田も小走りに駆けた。鈴木が呼び鈴(iner phone)を押す。登校時間の午前八時前後に高山秋帆(たかやまあきほ)は姿を見せてはいない、今日も…

テーブルマナーはお手の物 3

「五月二十七日の午後十一時四十三分頃だと思います。間に合いそうもない、諦めかけて歩いてました、地下を。……確か、前に男の人が歩いていて、追い越したんです。、その人上を天井を見上げてるみたいで少し気持ち悪そうだなって、不審者が頻(よ)く出るって…

テーブルマナーはお手の物 2

「階段へお客さんの列を誘導して、なんと雨でもお客さんを帰さない工夫を凝らしてるわけですよ」興奮気味の小川安佐は休憩を終えて真っ先にそのことを伝えたかったが、昼食(lunch)の仕込みと、館山リルカはpizza(ピザ)生地の精生(せいせい)に掛かりっきり。…

テーブルマナーはお手の物 1

市内の中心地O駅を西へ、二区画(block)進む。傾斜の急辛(きつ)いでんぐり坂を二つ目の信号で逸れ茶色の雑居ビルを過ぎた先に着く、徒歩で約十分の距離。種田は毎日この経路(root)をO市警察署まで歩く。有形文化財に指定される近代建築の代表作が勤務先と聞…

「する」と「できない」の襲来 5

平謝り。松本商店の専務と部長がようやく帰った、店長の気難しい態度を腹を立ててると勘違いしたみたいだった。顔を出すのは配達人のいつものお兄さんだし、部長さんはめったにというか、季節ごととか、新たに入荷した珍しい品種を隔月に一度ぐらいの割合で…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 4」

「様子を見てくるよ。やっぱり窓が気になる」おもむろに鈴木は粒の大きな雨の中へ再び出て行った。気乗りしないが、種田も小走りに駆けた。鈴木が呼び鈴(iner phone)を押す。登校時間の午前八時前後に高山秋帆(たかやまあきほ)は姿を見せてはいない、今日も…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 3」

「五月二十七日の午後十一時四十三分頃だと思います。間に合いそうもない、諦めかけて歩いてました、地下を。……確か、前に男の人が歩いていて、追い越したんです。、その人上を天井を見上げてるみたいで少し気持ち悪そうだなって、不審者が頻(よ)く出るって…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 2」

「階段へお客さんの列を誘導して、なんと雨でもお客さんを帰さない工夫を凝らしてるわけですよ」興奮気味の小川安佐は休憩を終えて真っ先にそのことを伝えたかったが、昼食(lunch)の仕込みと、館山リルカはpizza(ピザ)生地の精生(せいせい)に掛かりっきり。…

小説は大人の読み物です 「テーブルマナーはお手の物 1」

市内の中心地O駅を西へ、二区画(block)進む。傾斜の急辛(きつ)いでんぐり坂を二つ目の信号で逸れ茶色の雑居ビルを過ぎた先に着く、徒歩で約十分の距離。種田は毎日この経路(root)をO市警察署まで歩く。有形文化財に指定される近代建築の代表作が勤務先と聞…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 5

平謝り。松本商店の専務と部長がようやく帰った、店長の気難しい態度を腹を立ててると勘違いしたみたいだった。顔を出すのは配達人のいつものお兄さんだし、部長さんはめったにというか、季節ごととか、新たに入荷した珍しい品種を隔月に一度ぐらいの割合で…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 4の続きの続き

ツルムラサキの性質を見極めるべくお湯に潜らせた、frying pan(フライパン)へ水をしっかり拭き熱を加える。傍ら、芯が軟らかくなる頃合、熱湯でぐらうぐる踊るツルムラサキを今かいまやと小川安佐は合図を待つ眼差しを投げかける。 店主はチョウと呼ばれた人…

小説は大人の読み物です 「する」と「できない」の襲来 4の続き

「世間を振り向かせる俗受け行為(performance)。この店の集客数をあなたの店が上回った、と公言したい。行列の長さを通行人に見せ付ける。店舗存続にとれよう手段、理解には及びますが、これは動かぬ証拠、脅迫の罪に問われます」店長は小川に書類を返して訪…

小説は大人の読み物です。<「する」と「できない」の襲来 4>

虚を衝く来訪は見慣れた場面とは決して言い切れず、それでもこの店では幾度となく、いや等期間が過ぎ、来訪者を甘んじて、迎入(むかえいれ)る。大勢に乗じる混雑時が登場の機なのだが、今回は見計らった頃合が開店前に顔を出した。 初対面は発言(はつごん)の…

小説は大人の読み物です。 <「する」と「できない」の襲来 3>

途中まで掲載した小説「45 EXPLANATION(かいしゃく)と規則(rule)」 の続きです。 良ければこちらも最後まで読んでみてください。 「する」と「できない」の襲来 3 <緊急報知> O市特別捜査課宛 五月二十七日午後十一時四十五分頃、S駅東中央広場(concour…

「どなたの?」 「私は下船したばかりですね」 「分かれて、船頭がつくのかしら」 「泳力に自信が?」 「まさか、濡れるなんてまっぴらよ」顔にかかる髪を払う、左右に振る。「錆びつくわよ」 「エレベータは不得意ですか?」 「堂々とあなたは私の露わな部…

6  2605

街が過ぎ、人の溢れる。掻きわけて一瞥なかに。背が伸びた、痩せましたか、顔なじみは声の掛けて、想像に乏しいと口には出さず、内(なか)に入ろう訪れたのに滞在は元のとれたとは。薄暗い雲とビルに遮られ、lunchを終えた室内は涼しく快適、厨房に小川が一人…

 5  2509

解き放つ、人々訪問者へは私がこっそりと。種のあるままに、意に背きもします、背に腹は方々をなら甘んじて発現を受け取りましょう、少なくも得られては、喜び噛みしめる。 各々が持ち寄る、顔の合いあれやこれと一つを定めては。散。 家路へいや々足のあり…

4   2482

「種をだったら、駅の最寄り種苗店が一枚かんで、いいや黒幕でしょうに」違うのですか、小川は答え、採点を尋ねた。細工は種に、亡くなる彼女の部屋で見つけた雑誌の付録のようにだ、充填、郵送し取り寄せて生産者が時を経て悲鳴。ヒキタミツキ氏を含むI市…

3  2423

「以上が、調べた私どもの捜査です」熊田さんはどちらに、スピーカーに澤村は尋ねて、車外で煙草を吸っています、聞いてはいます、種田に気を使ったのだろう。それにしても、館山は議事録が消され次の議題が私たちが目を通し聞かされた記録は、「店長」つい…

2  2374

以来途切れて音沙汰のなく、central city及びeast cityは一報を制御するかのようにひっそり、存在と賑やかな喧噪は浮かべられて、街は浮足に心あそこにあるよう向きを知れた今日だった、館山は聞き入る。 「一度検査を頼みに入国を、結果を受け取りに、」澤…

下弦を過ぎた、摘みとりは新月より三日をまでに  1  2322

「証拠に基づき導く個人の考えと念頭に置き耳を傾ける、皆さんのためを思って、目くじらを立てる手間を省き、言い終わる私に一言を告げて気の済む、世迷言と本人がなにせ宣言をした、取り扱うかは各自が決めます」店長は断りを、警察は二の次に澤村を通じ伝…

7  2272  

「ベルトを締めて」椅子に腰を掛けて、世界は回り下降しさらにもっと、浮上はゆっくりと、doorを入る地上階と比較を嫌った、明かり、熊田が一歩先を、種田はベルトを外す。 赤の色。絨毯が玉座に延びて、左右に装飾の施し柱、一回りは三mを易々とだろう。柱…

6  2224

呼ばれた、引き返すにも口実は言い負かさなくては、館山はため息を着席にかえて二人の対面へ腰を落ち着けた。dress、借り物のone pieceは汗染みを返却時に請求されるか、買う気にはなれずためらった末路、しまわれて服が泣くもの、彼女は飲み物を断った、「…

無人レジは選べないのか

夏物を買いにGUへ行った。 雨にもかかわらず、その日の店内はかなり込み合っていた。 先週の日曜日のこと。 週末だから家族連れが多い。子供の声がひどく大きい。同じく母親の声も。 自宅と外で使い分けることはしないのだろう。 大きめのTシャツが最近の流…

5   2168 下町+洋食店×都会派ミステリー 小説 2 「重着り」

「理由を聞く、話せ」機械につままれ、建物へ移送、カートが個室へ中まで運び、モニターが呼ぶ。もしかしたらと画面を熊田は覗き、存命を示唆して、訪問先は探偵に伝わる、声ばかりの実則明次が牙城を崩壊に導く、「口が二つあってもそれはむさぼる、食べる…

原稿料未納。担当者はどこへいった?

私は今年に入り、フリーのライターの仕事を始めました。 三月に、あるクライアントからクラウドソーシング会社を通じて、 執筆を依頼され、毎週決まった本数の記事を書き、提出をしていました。 業務を請け負う際、原稿料は翌々月の末に支払うとのことで、三…

4  2127

「私の指示に従い行動を取れても、誓約書のとおり命の保証はできかねますので」doorを開く前、確認は入念に、怖気づく者をふるいにかける、機体の揺れ、動きの制限に気圧の低下、心拍の増加、あられもない先の暗い人生と断絶、種田はハンドサインを送る。隣…

3  2088

「潜伏、むく々、騒ぎ立てる合図を受けた、次第々勢い言葉、行為の増し、破壊」熊田は中州種苗店の軒先に座りアイスを一口、溶け出して一つ二つ液の垂れる。足元をすかさず猫がアスファルトの滴下を舐めとる。「招待をなくした者たちは破壊にいそしむ輩を除…

2  2037

「電話を掛けたのですが」微動だ、彼はカウンターの子機を掌で、「落ち着いてからと、裏口は開いていましたよ、開錠は右手一本ですから」 請求書を刑事らに送る、いくらかを色を付けて、問題はないかと。それとですね、hallは円卓を見やり彼は腰を据える。 …

満月は眺めます  1  2003

火曜日。あぶれるお客は格段に少なく、「食べられる時間帯に各自が調整をするのでは」的確な国見の指摘に、連続勤務はいくら技量の劣る私のためとはいえ、平日の休みはあるまじき行為、館山リルカは体調を損なう熱射病と店主は打ち明けていた。刑事が最寄り…

15  1954

「下がって」doorへ衝撃、外側に開く中へ力を加えたとて枠ごとを押し切れて、力押しの続けば、爆薬に切り替えて、しかしそうまで作物が、背に腹はと切羽詰まる人種が集まってもだ、館山はコックコートをぴたり体に張り付け体温の保つ。どん、どどん、どんど…

15  1954

「下がって」doorへ衝撃、外側に開く中へ力を加えたとて枠ごとを押し切れて、力押しの続けば、爆薬に切り替えて、しかしそうまで作物が、背に腹はと切羽詰まる人種が集まってもだ、館山はコックコートをぴたり体に張り付け体温の保つ。どん、どどん、どんど…

14  1919

「これは々、お電話を頂けるとは光栄ですね」 「小型機を一台早急に用意していただきたい、請求はあなたもよく知る刑事さんに」詳細は後程、口を閉じて、こちらが話している、店主は興奮を繋いだ相手と制す。「I市、盆地に向かう手前、道の駅に上空より散布…

13   1878

瑞々しく緑に、とりどりの野菜ととも、数人の店員が出迎えた。 館山さんとこの、顔はすぐに知れて、「ご無沙汰してます」相手が知るのだから、呼吸と態勢を整え館山は頭を下げた、刑事二人は責任者と防備についてを、戦争でもあるまいし口をつきそうなって、…

七の月 望月    1841

つい釣られて物をいうのなら、疑うのでは、私の隣に席を与えるのですが。そちらは訊かずとも悪戯に飛び跳ねておられる。、採決は会の終わりに、帰られませんけれど、あなたのためを思っての、罵倒されるとは。まあ、そちらにお聞きするとして、今日はお開き…

11  1818

車列を離れ車は反対車線を進む、対向車はなし、行く先を共に帰宅もままならぬ、急ぎ交差点を突っ切る、命がいくつあっても、乗るは私が意思、目の覚める快音と走行を妨げるな、クラクションの嵐を押し通り、右折レーンの数台と接触、慌て外へ膨らむ一台に余…

10   1785

「明日は我が身、降りかからんともね。しっかしまあ、ずさんな管理だこと」父親は呆れて首を畑へ。「いつから?」顔の移る。 湧いて主が家に帰る、玄関口を肩の触れて半身に、上がる。室内は一部屋に居間、寝床、キッチンとトイレにバスルームと思しき擦り硝…